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zoom RSS 2016春の新アニメ感想

<<   作成日時 : 2016/06/26 00:00   >>

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今更も今更な新アニメ初回チェック感想。

月が変われば新番組が始まってしまう中、録りっぱなしで放置していた数タイトルを慌ててチェック。これまでに見なさそうな作品は早々に片付け、見続けそうな作品も早々に見ていましたが、中途半端にどちらでもない作品がHDDに溜まりまくっていました。



【日曜日】
  • 『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』(テレ東/朝7:00)
    「逆襲のシャア」から3年後の世界を舞台にしたOVAシリーズ全7章をテレビ用に再構成して放送。当然30分番組を想定していない作りなので1話辺りの物語の配分は悪い。ちょこちょこ描き直しカットがあるらしくマニアは録画必須の模様。池田秀一の声で「日曜朝は…」と言う番宣CMは想定外で笑ってしまった。

  • 『カードファイト!!ヴァンガードG ストライドゲート編』(テレ東/朝10:00)
    TCGバトルアニメの新章。主人公らが何か軍的な作戦に参加して敵組織の建物に突入するところから始まるので完全にシリーズファン向け。

  • 『僕のヒーローアカデミア』(TBS/夕方5:00)
    世界の8割の人間が大なり小なり特殊能力《個性》を得たことで、その力を使い様々なヒーローが活躍するようになっていた。主人公はヒーローを育成する高校への進学を望むも先天的に《無個性》で合格は絶望的だった。そんなある日、正義の象徴であるヒーロー・オールマイトとの出会いからヒーローへの道が見えてくる……という初回。ジャンプ原作。登場人物の行動の凄さが画面で伝えきれていないのに劇中の人間がそれを大仰に評価するという熱血の空回り。画で見せて視聴者が凄いと感じた上で劇中の解説が入る流れがなければ段取りを見せられているに過ぎない。人間関係や学園描写もありがちでテンプレ止まり。「ワンパンマン」の個性的な作劇の後だと凡庸さが目立つ。

  • 『トンカツDJアゲ太郎』(MX/夜10:15)
    渋谷の片隅にあるとんかつ屋の息子・揚太郎がひょんなことで出会ったクラブ音楽に衝撃を受け、とんかつ屋とDJの共通点に気付いたことからとんかつDJを目指すのだった……というギャグ漫画原作アニメ。ヘタウマ系の絵柄そのままの一般向けな作り。とんかつとDJの共通点だけでどこまで話が続くのか気になる。大地監督の安定感。

  • 『マクロスΔ(デルタ)』(MX/夜10:30)
    人類が種の存続を目的とし宇宙移民を開始して既に半世紀以上。様々な異星人と遭遇し一大星間文明を築きつつあった西暦2067年。人が突然精神に変調をきたし暴徒と化す《ヴァールシンドローム》が発生するも、それを歌の力で鎮静化する戦術音楽ユニット《ワルキューレ》とそれを守り戦う《デルタ小隊》が活躍していた。そんなある日、ワルキューレの新メンバーオーディションを受けるために家出と密航をしてきた少女と、作業ロボットを踊るように操る少年が出会う……というマクロス新シリーズ。序盤のラノベのようなノリでどうなるかと思ったけど、主人公がバルキリーに乗った辺りからマクロスらしさが出てきて良かった。とはいえ宙を舞って歌うワルキューレの姿はもはや魔法レベルの超技術で、メカ目線で見てきた人間としては面食らう。襲ってくる敵の雰囲気など全体的には「マクロス7」に近いノリか。再びリガードが見れたのは嬉しかった。

  • 『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG』(MX/夜11:00)
    様々な超人が存在する昭和レトロな架空日本を舞台に、《超人課》およびその周辺の思惑が複雑に絡み合うヒーロー群像劇アニメ第2期。前期がどこで終わったか忘れるほどに今更感。會川昇の悪い面が凝縮された代物で小難しい文面以上の画がそこに無い。會川昇は原作がある作品に独自の毒を混ぜるぐらいが丁度いい。画作り面でも時間を前後させる構成を消化しきれておらず、マイナー誌の自己満足漫画レベルで見づらいのはなんとかしてほしかった。

  • 『三者三葉』(MX/深夜0:00)
    元お嬢様で現在は貧乏暮らしをしている女子高生。お嬢様気質が抜けずに友達ができずにいたが、木陰で一人昼食(パンの耳)をしているところに2人の同級生が飛び込んできたことから友達になった……てな始まり方のきらら系4コマ漫画原作アニメ。メイン3人の名前に「葉」の字が入っていてのタイトル。普通のほのぼの日常系かと思ったら性格おかしいキャラしかおらず、かといって作風がギャグに振り切ってもいないので中途半端。

  • 『くまみこ』(MX/深夜0:30)
    熊を祀る風習のある東北のとある村を舞台に、神社の巫女で田舎から出たことのない女子高生のまちと、人語を喋る熊のナツが繰り広げる日常を描くコメディアニメ。個人的には久しぶりに原作漫画を先に知っている作品なので、アニメ化の違和感を味わうのも久しぶり。原作は構成力や画力が足りず、この場面はこういう狙いで描いているのだろうと読み手が読み取る必要がある作品。なのでその辺をうまく補うアニメ化ができれば作品としての出来が1ランク上がるんじゃないかと期待してましたが、残念ながら原作の至らなさをそのままアニメ化している。スタッフは原作の面白さを読み解けていないんじゃなかろうか。ナツの声が合わないのが一番ショック。見るけど。

  • 『Re:ゼロから始める異世界生活』(テレ東/深夜1:05)
    ある日、引きこもりの男子高校生が夜中のコンビニから出ると異世界にいた。異世界召喚の主人公になれたと喜ぶも特に異能力も得ておらず、チンピラに襲われたところを美少女に助けられる。彼女の物探しに付き合う中、2人は何者かに襲われ命を落とす。だが気がつくと主人公は再び街に立っていた……という始まり方のラノベ原作アニメ。初回は1時間SP。主人公はオタク感や引きこもり感がゼロ。ループしていることにまるで気づかなかったり、お約束知識で道を切り開くことも皆無。だったら見た目や性格通りにヤンキー設定にしとけば違和感なく腑に落ちたのに。《死に戻り》の力でタイムリープを繰り返す点は、フラグ分岐でほぼ別シナリオになるので物語のループ感は薄い。痛そうに死ぬのは新鮮。



【月曜日】
  • 『ベイブレードバースト』(テレ東/夕方5:55)
    ベイブレードが大好きだが腕は素人並の主人公。天才と称される幼馴染の親友とのバトルを目指して大会へと挑む……という初回。バトル中に才覚の片鱗を見せる主人公像などベタで新味はない。ベイブレードはシュートしたあとにやることがない。ベイ好きな子供向け。

  • 『怪盗ジョーカー[3期]』(MX/夜7:00)
    世間を賑わす世紀の怪盗ジョーカーの活躍を描くコロコロ原作アニメシーズン3。今回は謎めいたライバルキャラやお宝が好物のマスコットキャラなど新キャラが登場。裏で暗躍するジョーカーを恨む敵キャラはアニメオリジナルらしいけど物語の軸としてしっかり機能している。子供向けな王道さが楽しい。

  • 『12歳。』(MX/夜7:30)
    12歳、それは子供でも大人でもない微妙な年齢。小学6年生の女子2人それぞれの淡い恋愛模様を描く少女漫画原作アニメ。微妙な年齢って普通はティーンエンジャーだけど、ちゃお読者層は小学生女子なんだろう。中身は少女漫画のテンプレを小学生にやらせているだけで、それが作品価値の全て。高尾の小学生離れした言動に笑う。

  • 『美少女戦士セーラームーンCristal[3期]』(MX/夜11:00)
    平和な日常を過ごすセーラー戦士たちの前に新たな敵と新たなセーラー戦士が現れる……。武内直子の漫画版準拠の新作シリーズ第3期「デス・バスターズ編」。前作(1・2期)が酷かったのでまさか続きが作られるとは思わなかった。今回からキャラデや監督などスタッフが大幅に入れ替わり。前作までの魅力のない作画や段取り芝居でしかない脚本演出が、今作ではアニメらしい柔らかくもダイナミックな作画ときちんと紡がれる物語になりようやく見られるレベルに。Webアニメとテレビアニメの差というか、東映が関連商品の宣伝のために今更ながら力を入れたってところでしょうか。変身シーンが手描きになったのは本当に良かった。

  • 『ばくおん!!』(MX/深夜0:00)
    おっとりした性格の主人公は高校入学初日にバイク通学するクラスメイトと出会い、自分も免許を取ることを決意する。女子高生バイク部の一風変わった面々のバイク愛をシニカルな笑いで描く学園コメディアニメ。キャラ造形がギャグ寄りでスズキをディスったりするあくまでネタアニメなので、タイトルパクリ元の「けいおん!」のような日常系を期待してはいけない。ネタはバイク経験がない人でも通じるけど、さほど面白くはない。言っても仕方ないことだけど、まともな女子高生部活モノだったらそれなりに世間に評価されただろうにもったいない。

  • 『パンでPeace!』(MX/深夜1:00)
    パン好き女子高生たちの日常観察系4コマ漫画原作5分枠アニメ。パンきっかけに新入学のクラスで友達になる初回。中身は空っぽ。特徴の無いキャラデに並な作画。声優辺りが目当てなら見れるのかな。

  • 『うさかめ』(MX/深夜1:05)
    「てーきゅう」に登場したライバル校を主人公にしたスピンオフ5分枠アニメ。てーきゅうに比べて遅いテンポ、面白くもないネタ、無難な作画、素人丸出しの吹替など良いところがひとつもない。ギャグ作品は声優のスキル頼みなのにアース・スタードリームとかいうアイドルグループの売り出しがメインな時点で価値無し。

  • 『ワガママハイスペック』(MX/深夜1:10)
    同名の18禁美少女ゲームのヒロインたちが繰り広げる日常だけを描く5分枠アニメ。初回は生徒会室で暑さのために全員下着姿になるだけの話。絵の崩れはないのでサービスシーンを望むだけの人は楽しめるのではなかろうか。

  • 『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』(テレ東/深夜1:35)
    10年前、邪竜封印の儀式は何者かの妨害で失敗した。両親を目の前で亡くした少年は養父に剣を習い、両親の仇を討つため家を出た。とある街で孤児たちが領主の館に忍び込んだ罪で処刑されようとした時に1人助けに飛び出すが、背中の大剣は鞘から出すと小ぶりで剣の腕も大したことなかった……てな初回。グリーのソーシャルゲーム原作。オリジナル性皆無の剣と魔法のファンタジー世界。中二病的に強者っぽく振る舞う主人公が実は未熟というキャラ付け、敵キャラの言動など、全てが紋切り型で日本のアニメっぽくない。中国で先行配信していると聞くと納得のクオリティ。

  • 『ハンドレッド』(テレ東/深夜2:05)
    《サベージ》と呼ばれる謎の怪物に襲われる世界。対抗する力《ハンドレッド》を持つ者たちを育成する海上学園都市。そこに入学した主人公は歴代1位の反応数値を叩き出し注目されていた。そして入学式でひょんなことから女子会長とデュエルすることとなる……てな今期のわかりやすいテンプレラノベ原作アニメ。人によって形状の異なる武装を身に纏うよくある能力バトルもので新味は一切無い。絶大な権力を持つ生徒会はもう飽きたよ。キャラデは判子絵で作画は並。まだ飽きてないファン向け。それにしてもどう見ても女にしか見えない幼馴染の男装はなんとかならなかったのか。



【火曜日】
  • 『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』(Eテレ/夕方6:45)
    20年以上ぶりの新作。天才てれびくん内の10分枠アニメ。アニメとしては3作目だけど話は最初から作り直し。声優は一新されているが悪くはない。NHKということもあり今回も優しい仕上がりなので、なぜ今になって再びアニメ化なのかわからない。

  • 『薄桜鬼〜御伽草子〜』(MX/夜9:55)
    新選組モチーフの乙女ゲー原作アニメのデフォルメキャラたちによるファン向け同人4コマみたいなノリの5分枠アニメ。ファン以外はキツい。

  • 『ジョーカー・ゲーム』(MX/深夜0:30)
    世界大戦の火種がくすぶる昭和12年秋、帝国陸軍内に秘密裏にスパイ養成学校が設立された。過酷な選抜試験を突破したのは、その経歴、氏名、年齢までもが一切極秘事項として扱われた精鋭たち。精神と肉体の極限を要求される訓練を易々と乗り越えた彼らは創設者である結城中佐の指揮の元、世界各地で暗躍し始める。かくして新たな諜報組織が誕生した。その名は《D機関》……。初回の前後編は部外者を主人公にして正式発足前のD機関という組織を描く、政治特化した攻殻機動隊といった趣き。以降は各メンバー個人の活躍を描く1話完結型。I.G制作で作画も良好。肩肘張らない良質なスパイドラマを楽しむ。



【水曜日】
  • 『バトルスピリッツ ダブルドライブ』(テレ東/夕方5:55)
    TCGバトルアニメシリーズ第8弾。バトルスピリッツ大会で優勝した少年はその夜、十二神皇スピリットに勇者として選ばれ異世界スピリッツワールドに召喚された。そこで彼を迎えたのは巫女の少女。邪神皇復活を阻止するための十二神皇を集める冒険の旅が始まる……てな初回。全てがベタで新味は一切無い。子供向けとしては作画は良好。TCGバトルアニメが好きな子供なら楽しめそう。

  • 『双星の陰陽師』(テレ東/夕方6:25)
    《ケガレ》と呼ばれる異世界の者が人を襲い、それに対抗する力として《陰陽師》が組織化されている現代。手当り次第に告白しては玉砕する毎日を送る少年はかつて天才陰陽師だったが、過去の事件をきっかけにその世界に背を向けていた。そんなある日、ケガレが出現した近くでエリート陰陽師の少女と出会い……てな初回。陰陽師要素はほとんどないよくある構図の何番煎じかわからない超能力バトル漫画のノリ。ジャンプスクエア原作と聞いて納得。良くも悪くもないのでファンなら十分楽めそう。

  • 『美少女遊戯ユニット クレーンゲール』(MX/夜10:00)
    巨大隕石の地球落下を阻止するためアイドルのスカウトと偽って3人の少女をゲーセンに集めクレーンゲームの特訓をさせるのだった……という5分枠Flashアニメ。素人臭い絵と素人臭い声。放送時間の残りは担当声優の実写コーナーで番組協賛のオンラインクレーンゲームサイトの宣伝というアニメをダシにしたバラエティー番組。

  • 『鬼斬(おにぎり)』(MX/深夜1:00)
    この世に災厄をもたらす神喰いと戦う少女たちの活躍?を描く同名のMMORPGを元にした5分枠アニメ。美少女キャラを登場させるだけで中身は無い。くだらないメタネタ含めゲーム宣伝用のプロモーションアニメ以上でも以下でもない。

  • 『文豪ストレイドッグス』(MX/深夜1:05)
    孤児院を追い出され空腹で死にそうな主人公・中島敦は入水自殺を試みて流されてきた太宰治と出会う。太宰は《武装探偵社》の異能力者で、彼の仕事を一緒に追う中で敦も自身の異能力に気づき探偵社に世話になることになる……という初回。実在の文豪をイケメン化して各著書等の名称の異能力でバトルする漫画のアニメ化。文豪は本当にただ名前を借りただけで中身はゼロ。ボンズ製作で絵面だけは『血界戦線』並なれど、物語はスカスカでキャラも見た目だけでスカスカというテンプレ要素だけで作られている代物。

  • 『SUPER LOVERS』(MX/深夜1:35)
    主人公が高校生の夏に、幼い頃に別れた母危篤の一報を受けてカナダへ渡るもそれは嘘で、新しく引き取った野生児の少年と引き合わされる。虐待の痕のあった少年を世話する中で2人は打ち解ける。そして帰国した主人公だったが事故に遭い……という初回。5年後、当時の記憶を無くした主人公の元に成長した少年が現れ、一緒に暮らすことになる流れ。おさんどんが得意で母性溢れる男子高校生とか、母性に欠ける母親が女としてカッコよく描かれるとか、女性の喜ぶファンタジーなBL漫画のアニメ化。アニメの質は中の下。このジャンルが好きな人なら楽しめるんじゃないでしょうか。



【木曜日】
  • 『クロムクロ』(MX/夜10:00)
    黒部ダムの側にある国連主導の研究所では発掘された遺物《アーキファクト》の研究をしていた。女子高生の主人公が研究所所長である母親に忘れ物の携帯を届けに行った際に謎の飛行物体が落下。多数のロボットが出現して研究所を襲ってきた。その最中、アーキファクトのひとつから素っ裸の侍が出てきて、主人公のことを「姫」と呼び、敵に立ち向かうのだった……という初回。P.A.WORKS初のロボットアニメ。説明台詞を排し、画で人間関係や状況を理解させてくれる。さすがは岡村天斎監督か。作画も良好で丁寧な描写と相まって見応えがある。

  • 『あんハピ♪』(MX/夜10:30)
    不幸が日常の女子高生たちの幸せになるための学園生活を描く日常観察系アニメ。犬を助けた際に橋桁に釣り下がった不幸女子高生という極端な描写=ギャグと思っている作風。女教師が生徒に対して冷たく笑顔でお前らは不幸だから7組に集められたんだと告げる姿を面白いと思う感性。それらを受け入れてこの絵柄に萌える人なら楽しめる可能性も…。私は胸糞なホラーにしか見えなかった。

  • 『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』(MX/夜11:30)
    主人公の男子高校生はかつてMMORPG内で告白した女性キャラがネカマだったことからギルド内の女性キャラ・アコからの結婚申し込みを躊躇していたが、ゲームはゲームと割り切ってゲーム内結婚をした。ひょんなことからギルドのオフ会をすることになり、相手が本当に女の子だったことがわかる……という初回。キャラデはラノベ系によくあるちょっと癖のある絵柄。ギルドメンバーが全員同じ学校の女子という偶然はラノベなのでいいとして。ネトゲ部の設立理由が「アコにゲームと現実の区別をつけさせ更生させる」という意味のあるものでドラマに繋がっているのが良い感じ。それ以外は並だけど。

  • 『甲鉄城のカバネリ』(フジ/深夜0:55)
    ノイタミナ枠。《カバネ》と呼ばれる人を襲いウィルス感染で増えるゾンビのような怪物で覆い尽くされた世界。人は堅牢な砦に籠り、点在する砦間を装甲で覆われた蒸気機関車で移動していた。修理工の主人公は武士をアテにせず独自にカバネを倒せる武器を研究していた。そんなある日、カバネを襲われ暴走した機関車が砦に突っ込み、壁が崩壊。侵入したカバネに噛まれた主人公だったが、独自に作っていた器具でウィルスの脳への浸食を止め、体はカバネだが人の意識の残る《カバネリ》となった……てな初回。見た目は幕末〜明治期ぐらいの和風スチームパンク。色々と「進撃の巨人」っぽいと思ったら制作会社や監督らが同じだった。作品としても「進撃」の巨人を等身大ゾンビに置き換えただけ。砦が小規模に点在して列車網で結ばれる世界観は日本が舞台ならではか。人物設定や物語はありきたり。なれども語り口の勢いで見せる。もう少しロジカルなものを期待していた分、少し肩透かし感はある。美樹本晴彦キャラデは近頃の作品ではとんと見なくなった描線による存在感があっていい。

  • 『少年メイド』(TBS/深夜1:58)
    アパートに母子二人暮らしで家事全般を得意とする小学生の少年は、ある日突然母親を亡くしてしまう。そこに叔父を名乗る若者が現れ、彼の豪邸に招き入れられる。そこで少年は母親が実家と関わらなかった事実を知り、そんな家の世話になることを拒否。そんな中、屋敷の惨状を見かねて掃除に精を出したところ、衣食住を提供する代わりに屋敷のメイドとして働くことを提案される……という初回。登場人物が男ばかりの女性向け作品ではあるけれど、好事家が好むような露骨な描写が一切ない一般性を持った作りで普通に楽しめた。主人公がおさんどん少女なら普通の少女漫画だ、これ。

  • 『坂本ですが?』(TBS/深夜2:28)
    眼鏡で七三分けの美少年で全ての行動がスタイリッシュな男子高校生・坂本の学園生活を描くギャグ漫画のアニメ化。ほとんど出オチみたいなネタもきっちりやり通せば面白い。高松信司監督の安定感。緑川光のハマりっぷり、石田彰の芸達者っぷりが光る。やはりギャグアニメは芝居が出来てナンボです。



【金曜日】
  • 『うしおととら[第3クール]』(MX/夜10:30)
    元々分割3クール放送で今回最終回まで描く。1クール空いたことで前回までの旅路感の無さは忘れて最終決戦のみに集中できそうではある。振り返ると前クールも3ヶ月おきに1クール毎に放送していたら端折り感を和らげることが出来たかもしれないと思った。

  • 『ウルトラスーパーアニメタイム[4期]』(MX/夜11:00)
    30分3本立て。『宇宙パトロールルル子』は宇宙人と地球人が共に暮らす宇宙移民特区OGIKUBOで、普通の女子中学生ルル子が父の代わりに宇宙パトロールの任に付くドタバタギャグアニメ。TRIGGERらしいメリハリある作画と勢い。『影鰐-KAGEWANI-承』は日本各地で起こる怪生物絡みの事件をオムニバスで描く劇メーション第2期。影鰐の兵器利用を目論む企業ドラマが主になり作品世界が矮小になった。『ぷちます!』はアイドルマスターのファン向け同人4コマみたいなノリで何が面白いのかわからない。

  • 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(MX/深夜0:30)
    第4部のアニメ化。個人的に原作はこの途中辺りから未読なので視聴を決定。舞台が日本のとある街に限定された分、スタンド使いのバラエティさやわかりやすい対決構図で、今期から見始めても取っ付きやすく楽しめる。

  • 『テラフォーマーズ リベンジ』(MX/深夜1:05)
    火星で進化したゴキブリと生物の力を得た人類の戦いを描くSFアニメまさかの第2期。スタッフが大幅に入れ替わり、前作の劇画感や重苦しかった雰囲気の一切が消え、作画がよろしくない普通のアニメに。前作はテンポは悪すぎたけど画作りだけは良かったと再確認。吹き出し内のデフォルメキャラ演出など緊張感はまるでなく、テラフォーマーたちからも絶望感を一切感じない。サクサク見れるが後に何も残らない。実写映画宣伝のために急遽作られた感は否めない。

  • 『牙狼-GARO- -魔戒烈伝-』(テレ東/深夜1:23)
    実写特撮。執事ゴンザをストーリーテラーにシリーズ歴代キャラによる各話オムニバス作品。魔戒法師同士の中二病的ドラマを好むファン向けできつい。松田賢二の魔戒騎士が登場する第3話Aパートでようやく楽しめた。牙狼は一般キャラが織り成すドラマを魔戒騎士らが締める話の方が面白いと思う。

  • 『ビッグオーダー』(MX/深夜1:40)
    10年前、幼い主人公の能力《オーダー》の暴走で世界が滅亡しかけたことがあった。高校生となった現在は自身の「世界の滅亡」の能力を隠して余命半年の妹を見舞う毎日。そんなある日、転校してきた女子高生が親の仇として主人公を襲ってきた。その中で気づく。自身の能力が世界の滅亡などではなく「世界支配」であったことを……てな初回。人に能力を付与する人外の存在とか、能力が物理ではなく世界の理を弄くる系とか、絵柄を含む病んだ雰囲気の女子高生などで「未来日記」臭がすると思ったら同じ原作者だった。主人公は業を背負って暗く生きているかと思いきや、一転して可愛い転校生にドギマギする能天気なキャラになるなど、設定にかまけて登場人物の筋道が蔑ろ。物語がざっくりしていて上っ面感が強い。

  • 『迷家-マヨイガ-』(TBS/深夜1:55)
    現実から逃れたい男女30人は「人生やり直しツアー」というバスツアーに参加していた。目的地は「行方不明者が暮らす村」とまことしやかに語られる《納鳴村(ななきむら)》。紆余曲折ありつつ村に辿り着くが村民は一人もいなかった。怪しい空気にツアー参加者たちの間には軋轢が生じ始める……というミステリーアニメ。アニメチックなキャラデのおかげか岡田麿里脚本にしては生々しさが薄め。序盤は前フリばかりながら飽きずに見れるのはさすが水島努監督か。連続殺人系の雰囲気を醸し出すも、結構早い回で本作が「LOST」だとわかる。後で「ギャラクシー・オブ・テラー」にもなるけど。残る興味は綺麗に終わらせるか泥沼バッドエンドかぐらいか。

  • 『マギ シンドバッドの冒険』(TBS/深夜2:25)
    「マギ」に登場するシンドバッドを主人公にした外伝作品のアニメ化。初回はシンドバッド生誕から幼少期を描く。あくまで周知のキャラの過去としての描かれ方でシリーズファン向け。ファンでない目からするとただベタな話でしかなく可もなく不可もない作品。



【土曜日】
  • 『ぼのぼの』(フジ/朝4:52)
    ほぼ20年ぶりの新作。声優は一新されているけど悪くはない。Eテレ辺りが似合いそうな毒の抜けた無難な内容。

  • 『カミワザ・ワンダ』(TBS/朝7:00)
    ブルドッグ姿の子犬ロボが自分の星を滅ぼしたバグデスの魔の手から地球を守りにやってきて一人の少年と出会う……というタカラトミー企画の玩具売り出しアニメ。世界に存在する《プロミン》が《バグミン》にされ暴走して起こす事件をワンダが持っているカミワザガジェットで捕獲・浄化して解決する流れ。型にハマったもの以上のものがないので到底ポケモンにも妖怪ウォッチにもなれそうもない。

  • 『ニャンだ?フルテレビ』(MX/朝7:00)
    アニメ番組かと思いきや、様々な猫モチーフ映像作品の5分枠番組だった。元々は中京テレビで放送されているものを4作品まとめて放送しているらしい。アニメ的な見所としては「にゃん符」の声優と「CoCO&NiCO」のキャラデが高田明美という点ぐらいか。

  • 『フューチャーカード バディファイトDDD』(テレ東/朝8:00)
    異世界と繋がった世界でカードから出現したモンスターとバディを組んでカードバトルする子供向けTCGアニメ第3期。主人公が引き当てたレアカードが不思議なタマゴに変化し、そこから謎のチビドラゴンが生まれた……という始まり方。シリーズファン向け。

  • 『レゴ ニンジャゴー』(テレ東/朝9:30)
    玩具のレゴ人形のCGアニメ新シリーズ。前作で平和を守ったニンジャゴーたちはアイドルとして大人気に。そんなある日、新たな敵・魔神が現れた……てな初回。テレ東の放送的には3期だけどシーズン6。幼児向けカートゥーンの作風が好きなら楽しいと思う。

  • 『境界のRINNE[2期]』(Eテレ/夕方5:30)
    貧乏死神の六道りんねと霊が見える体質の真宮桜が遭遇するハチャメチャな日常を描くアニメ第2期。安定した出来で普通に楽しめる。

  • 『逆転裁判〜その「真実」、意義あり!〜』(日テレ/夕方5:30)
    カプコンの同名ゲーム原作。初回はゲーム同様チュートリアル的に1話完結で、あとは数話で1エピソードをこなしていく感じか。ゲーム再現と言えば聞こえはいいけど、アニメとしての面白さが何ひとつとして加えられていない。その上でゲームの内容を端折って再現するため、裁判物としての見応えもない。声のイメージも全然違う。この枠のA-1 Picturesは「まじっく快斗」といい手抜きが酷すぎる。

  • 『田中くんはいつもけだるげ』(MX/夜10:00)
    いかに頑張らずに日常を過ごすかを考えて生きている見た目が華奢な男子高校生・田中と、そんな彼の世話をする大柄なクラスメートの太田の学園生活を描くコメディアニメ。Web漫画原作でネタは特に面白くはない。よくある女子高生日常観察系4コマの男子版とでもいうようなジャンル内の無難な作品。初回は面白さがまるでなかったけど、回を重ねてレギュラーキャラが増えてくると気楽に見る分にはそれなりに楽しめる。委員長が片想いキャラにレベルアップした辺りで惹かれた相変わらずな私です。

  • 『キズナイーバー』(MX/夜11:30)
    痛みを感じない体質の男子高校生。彼はカツアゲやイジメにも無抵抗で無気力に過ごしていた。そんなある日、謎の少女が彼の前に現れ、他の一癖ありそうな同級生たち5人と共に拉致られる。そして皆と痛みを共有する傷=絆が埋め込まれ《キズナイーバー》となったと告げられるのだった……という初回。TRIGGER制作。キズナシステムが地域ぐるみの人体実験だったり街中にいるマスコットキャラの着ぐるみが監視役だったりする絵空事加減が、岡田麿里の女性の生理で書かれた生臭い脚本や肉感的でリアル寄りな作画と噛み合っていない。現実と虚構がないまぜで人の心や絆という抽象性なら幾原邦彦監督辺りの方がハマりそう。

  • 『ハイスクール・フリート』(MX/深夜1:00)
    幼い頃に憧れた《ブルーマーメイド》になるため女子海洋学校に入学した主人公。生徒は各艦に振り分けられ、そのまま海洋実習に出た。集合地点に遅刻したところ、何故か味方の艦から実弾の砲撃を受け、仕方なく反撃をすると自分たちが反乱を起こしたことになっていた……という初回。ブルーマーメイドが何かを一切説明せずに物語が進むため、戦艦に乗り込む女子高生という構図をどう見ていいのかまるでわからない。どうやら「戦艦が民間に転用され、戦争に使わない象徴として女性が艦長を務める」という設定らしいが劇中で説明しないでどうする。初回だけ「はいふり」題なのは、タイトルで女子高生部活日常系と思わせといて実はシリアス展開するというギャップを目論んだのかもしれないが、その割にはどの描写も上っ面だけで底が浅い。他人を海に落とした後の主人公の言い草でこりゃ駄目だと確信。自分がしたことを悪びれず幼馴染と笑い合う辺りが気持ち悪い。そんな主人公が艦長というズレをドラマの引っ掛かりにするつもりだったのかもしれないが、作品における良識の基軸を見失わせただけに過ぎない。スタッフはポストガルパンを期待してそうだけど到底無理。

  • 『学戦都市アスタリスク[2期]』(MX/深夜0:30)
    驚異的身体能力の新人類が誕生した世界。彼らを育成する学園に特待生として入った主人公がヒロインとペアを組んで学内の武闘大会に挑むラノベ原作アニメ第2期。物語は前期の続きで大会途中から。間が空くとテンプレ臭がきつすぎて1話見るだけできつい。ファン向け。

  • 『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』(MX/深夜1:00)
    アメリカ人作者によるステレオタイプな日本観で書かれたサイバーパンク忍者小説のアニメ化。妻子を殺された平凡なサラリマンがニンジャになって復讐する。1年前にネット配信していたものの地上波放送。わざとチープにした作画とノリはたぶん原作の珍妙さを表すのに適していると思われる。ところどころ作画がしっかりしているところはTRIGGERらしい動き。ネット界隈で楽しむにはいいのだろうけどテレビで見るもんじゃない。

  • 『エンドライド』(日テレ/深夜1:55)
    水晶好きの少年が父親の会社に保管してあった水晶に触れたことで異世界へと飛ばされた。一方、異世界では自身が前国王の忘れ形見だと知った少年が育ての親である現国王を暗殺しようとして捕らえられていた。牢獄で出会った2人は一緒に脱出するが……という初回。刀剣のような武具を体から出現させる能力だとか、物語に新味が一切無いどころかテンプレだけで作っている節がある。いかんせん脚本・演出が仕事してない。製作にタカラトミーの名前があるのでTCGか何かが原作なのか。キャラクターデザイン原案が漫画家2人の競作というのもカード絵柄によくある話だし。テレ東夕方6時台ホビーアニメと思えばこのやっつけ感は子供向けと割り切っていると思えなくもないけど酷いことに変わりはない。

  • 『ふらいんぐうぃっち』(日テレ/深夜2:25)
    15歳になったら独り立ちをする魔女のしきたりで、東北の親戚の家に居候して高校に通うことになった女の子の日常を描く。設定から話まで中身はよくある萌えアニメなのに何故こんな一般寄りな絵柄なのかと思ったらマガジン系の漫画原作なのか。画作りから落ち着いた雰囲気の秀作を期待していただけにがっかり感が半端ない。初回最後のマンドレイクのくだりなど、これが萌えキャラ系の日常ギャグアニメテイストだったらたぶん面白い。



最近は作画が一定以上のクオリティで一見すると悪くなさそうな作品が多いですが、脚本段階でのクオリティが全体的には落ちている気がします。映像ソフトを売らんがための絵のクオリティコントロール重視の作り方が脚本段階まで染み付いている感じ。

その実、絵の方も大半は大したことがなく、ただ動かしているものをよく動く作画と勘違いしていたり、静止画ではきれいでも動画では平板だったりとアニメとしての気持ち良さを感じられるものが少ない。コンピュータ導入から現在までに蓄積された様々なものが、今やアニメにとって足枷にしかなっていないのではないかと思う今日この頃です。

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