アンダーワールド:エボリューション

●アンダーワールド:エボリューション

監督/原案/製作総指揮:
  • レン・ワイズマン(『アンダーワールド』)
出演:
  • ケイト・ベッキンセール(『アビエイター』)
  • スコット・スピードマン(『トリプルX/ネクストレベル』)
  • トニー・カラン(『ブレイド2』)
  • デレク・ジャコビ(『愛と死の間で』)
  • スティーヴン・マッキントッシュ
  • シェーン・ブローリー



吸血鬼族の長老ビクターを殺害し追われる身となったセリーン。仲間は吸血鬼と狼人間の混血種となったマイケルのみ。唯一の望みは最後の長老マーカスを目覚めさせ、事の真実を伝えること。しかし、当のマーカスはアクシデントで狼人間の血によって既に甦っていた。マーカスは遠い過去に封印された狼人間の始祖である弟ウィリアムを復活させるため、その鍵を持つマイケルを襲う……。


実は無謀にも1作目を観ないままに本作を観に行った私。でもまあ、この手の作品は物語的にはそれほど連続性はないだろうと踏んでの行動だったんですが……見事に前作ラスト直後から物語が始まりやがりました。やばい。

うぅ、どれが前作からのキャラでどれが本作からのキャラか分からないよぉ。とにかく映画序盤は人物相関図を頭の中に作るので必死でした。いや、自業自得なんですが。で、中盤、なんとか人物が整理されてきて物語を把握できてきました。ほっ、ひと安心です。

※こんな苦労をするよりも素直に1作目から観ましょう。



この世は吸血鬼族(ヴァンパイア)と狼人間族(ライカン)が対立していて、前作で吸血鬼族のセリーンは長老の1人に自分の父母はライカンに殺されたと聞かされていたのに、実はその長老が真犯人だったことから、長老を殺害。吸血鬼族から追われる身となっているのね。

現在勢力争いで劣勢のライカンは、ライカンとヴァンパイアの血を混ぜた混合種を生み出して逆襲しようとしてたのね。その結果がセリーンの血で救われた形で混合種になったマイケルなのね。だから2人で逃げてたのね。よしよし、理解したぞ。

他にも副官の裏切りとか色々あるみたいだけど、まあこんなもんか。意外に設定や人物関係が複雑だから、アニメ『BLOOD+』のようにテレビシリーズ向きの話だね、これは。



さ、ともかくこれで映画に集中できるわ。わくわく。……う~ん、演出イマイチ。設定を未消化のままに話だけを進めている。1作目を観ておくことが最低条件。それでも対立構図は伝わりにくい。アクションもただ単にバカスカ弾をバラまいているだけで飽きる飽きる。セリーンは銃を拾いすぎ。また都合良く銃がそこら中に転がってるし。



売りはHシーン? そういえばこのシーン、太陽の光を避けて廃屋に逃げ込み、セリーンのために窓をペンキで黒く染めるマイケルをスローモーションで捉えていたけど、まったくの逆効果。

その後、火傷を心配したマイケルがセリーンの肌に触れ、そこからHに突入するわけですが、Hも官能的にスローモーションで見せるので緩急がつかない。緊急時に何イチャついてんだよという見方に。

だったら、マイケルが廃屋に飛び込んで太陽の光を遮断しようと奔走するまでは勢いで見せ、息を切らせてセリーンの元に駆け付けたら火傷はもう治ってるわと肌に触れさせ、2人の距離を縮めれば自然な流れで見せられるのに。



マイケルがセリーンと釣り合いが取れないのもマイナス。
どう見てもカッコ良くないよねぇ。

吸血鬼族と狼人間族の根幹である《不死者》の血によるパワーアップも演出にメリハリがあるわけでもないからピンとこない。クライマックスのアクションにそれによるカタルシスを置いてくれないと。

最後はヘリが舞台装置よろしく綺麗に落下するから、決着に辿り着くまでがただの段取りにしか見えず。おいおい、今更そんな倒し方で観客が納得すると思うのかい?



本作を『ブラッドレイン』と前後して観たもんだから私の中では「ヴァンパイア&悪魔GO!GO!まつり」の1本のような印象に(笑)。こっちの方がちゃんとはしてるんだけどね。

さて、レンタル屋に行って1作目を借りてこようかな。
既にネタばれしてるけど。

★★

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