テキサス・チェーンソー

●テキサス・チェーンソー

監督:
  • マーカス・ニスペル
出演:
  • ジェシカ・ビール(『ブレイド3』)
  • ジョナサン・タッカー(『スリーパー』)
  • エリカ・リーアセン(『ブレアウィッチ2』)
  • マイク・ヴォーゲル
  • エリック・バルフォー
  • R・リー・アーメイ(『フルメタル・ジャケット』)



アメリカを車で旅する5人の若者。ある日、テキサス州の道路上で放心状態で歩く女性を保護することに。しかし、その女性は「あそこに戻さないで」と叫び、遂には車内で拳銃自殺をしてしまう。仕方なく地元の警察に届けようとするが、保安官は製粉所まで来るように指示するのみ。5人の恐怖はここから始まった……。


おおっ、ちゃんと怖いじゃん。ホント、アメリカの田舎ってこんなカルト的で閉鎖的なコミュニティが形成されていそうで怖いですな(私、町ぐるみで悪魔崇拝の『悪魔の追跡』を観てからこっち、アメリカ縦断旅行なんて一生出来ないと思ってる人間ですし(笑))。

観た人全員思ったでしょうが、冒頭&ラストでの「警察の記録フィルム」という手段は、今だとどうしても『ブレアウィッチ』っぽく感じちゃうのがもったいないところ。だったら、ナレーションなんて入れずに記録フィルム映像を流すだけの方が効果的。だって、我々観客は、これは『悪魔のいけにえ』のリメイクだと知っているんですから。

確か、オリジナル『悪魔のいけにえ』が16mm撮影からのブローアップで粒子が粗かったり、繰り返し上映によるフィルム傷で、当時は「スナッフフィルム?」とまで噂された作品だったと記憶しているのですが(違ってたらゴメンなさい)、おそらく、その雰囲気に肉薄させようとした結果が記録フィルムという小道具なんでしょう。

本作の映像は総じてまともなので、屋敷内の汚臭感や気持ち悪さは弱め。ショックシーンがありながらも見せ方は一般映画のパッケージでまとめていて、ホラー映画というよりもサスペンス映画に近い印象。そういう意味ではマイルドリメイク作。それが嫌ならオリジナル『悪魔のいけにえ』を観ましょう。



構成なども特に悪くもなく、冒頭の出来事が最後の最後まで伏線として機能しているところなどは上手いと感じます。観て損はないですよ。

ちなみに今回のリメイク版公開で私が期待してるのが、オリジナル『悪魔のいけにえ』DVDの再リリース。手に入れ損なっているもので(確か以前発売してましたよね?)。是非、本作のDVD化の際は同時発売お願いしまっせ。



P.S.
宣伝では「『悪魔のいけにえ』のリメイク」というキーワードはかなり御法度だったみたいですねぇ。レザーフェイスなんて完全に隠されてましたもん(公開直前にようやく見た記事も恐る恐る触れてる感じ)。

幅広く客を集めるにはリメイクと宣伝するより「本当にあった怖い話」的なノリの方がアピールできるんでしょうけど、だからといって、テレビの映画紹介で(レザーフェイスを伏せた上で)「実際にアメリカであった事件」だと断言してたのは問題ないのかな? まるでこのまんまの虐殺事件があったかのような印象を与えちゃってて。そりゃ確かに《エド・ゲイン事件》を下敷きにしているという点では嘘じゃないけど……って、どうも私は宣伝に文句をつけることが多いですね(苦笑)。

★★★

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック