デッド・オア・アライブ

●デッド・オア・アライブ

製作:
  • ポール・W.S.アンダーソン(『エイリアンVSプレデター』)
監督:
  • コーリー・ユン(『トランスポーター』)
出演:
  • デヴォン青木(『ワイルドスピードX2』)
  • ケイン・コスギ(『ゴジラ FINAL WARS』)
  • ホリー・ヴァランス
  • ジェイミー・プレスリー(『沈黙のテロリスト』)
  • サラ・カーター(『デッドコースター』)
  • ナターシャ・マルテ(『エレクトラ』)
  • エリック・ロバーツ(『クロスゲージ』)
  • コリン・チョウ(『SPIRIT』)



《デッド・オア・アライブ》(以下、DOA)は世界最強のファイターを決める大会。忍者の里の姫・かすみは、昨年、同大会に参加したまま行方不明の兄・ハヤテを捜すため、抜け忍となり大会に参加する。同じように女子プロレスチャンピオンのティナ、女泥棒のクリスティーたちも大会の招待状を受け取っていた。南海の孤島《ドアテク・アイランド》でDOAを主催する科学者ドノヴァンの目的とは……!?


おぉ?面白いよ、コレ。

原作ゲームファン(一応、私も『2』までプレイしてます)には、デヴォン青木のかすみは欧米顔のあやね共々どうにも受け入れ難いでしょうが、映画としてはDOA世界の再現に成功していると思います。

だって本作は見事にエクスプロイテーション映画風に仕上げられてるんだもん(ちょっとセクスプロイテーション寄りか?)。



エクスプロイテーション映画とは、金儲け(観客から搾取すること)だけを考えて作られる低予算ジャンル映画。大抵、有名ヒット作の二番煎じで、内容説明が「○○みたいな」で片が付く作品を思い浮かべれば正解(例:「ジョーズみたいな」「ダイハードみたいな」)。

中でも本作は金髪ボイン姉ちゃんのゆる~いアクションとバズーカ抱えたマッチョ兄ちゃんの活躍を描く『グラマーエンジェル危機一髪』とかああいう作品の系譜ね(最後のボート上のカップル描写とか、まさにそんな雰囲気になってるし)。

もちろん本作の場合はコーリー・ユン監督なだけあってアクションはきちんと作り込まれており、製作費もそれなりに掛けてあるので、本気のエクスプロイテーション映画とは一線を画してるので誤解無きよう(あくまでもそれ風に作っているということ)。

原作ゲーム『DOA』自体、『バーチャファイター』『鉄拳』が構築した3D格闘ジャンルに「乳揺れ」という売りを乗っけたエクスプロイテーションの方法論で作られたような作品なわけで、それよりなによりエロビーチバレーゲーム『DOAX』の見事なセクスプロイテーションっぷりには異論はないでしょ?

(『DOAX』といえば劇中にビーチバレーシーンが無意味に用意されてましたが、アレってやっぱり確信犯でしょうねぇ)

それでいてあくまでも作り込み(システム)はしっかりしているという共通点。本作は『DOA』を取り巻く環境すべてひっくるめた本質そのままに映画化した作品と言えるかもしれません。



ちなみに、同じく格闘ゲームの映画化としてジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の『ストリートファイター』を容易に想起しますが、あちらの敗因はストーリーを主題に据えたこと。

それに対して本作は格闘アクションに特化した舞台を用意して成功させてます。さすがは『モータルコンバット』『バイオハザード』を仕上げたポール・アンダーソン。ゲームの映画化というものを心得てますな。



格闘ヒロイン映画としてしっかり楽しめます。
キャスティングで食わず嫌いするのはもったいないですよ。

余談。個人的にはケインがハリウッド映画で活躍する姿を見ることが出来て嬉しいです。やはり『カクレンジャー』から観続けてますからね。あとはアメリカでどれだけ認知されているかが気になるところ。「往年のニンジャスター、ショー・コスギの息子」で「パワーレンジャーのオリジナル番組に出演」ぐらいは知っていてほしいなぁ。次回作はジェット・リー作品らしいのでますます期待ですね。

★★★★

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