イーオン・フラックス

●イーオン・フラックス

監督:
  • カリン・クサマ(『ガールファイト』)
原作:
  • ピーター・チョン(『リディック・アニメーデッド』)
出演:
  • シャーリーズ・セロン(『モンスター』)
  • マートン・ソーカス(『トリプルX』)
  • ジョニー・リー・ミラー(『サイバーネット』)
  • ソフィー・オコネドー(『ホテル・ルワンダ』)



2011年、人工的に生まれてしまったウィルスで人類の99%が死滅した世界。トレヴァー博士が開発したワクチンによって500万人の人間が辛うじて生き延び、外界と遮断した都市で暮らしていた。完璧な秩序ある世界。しかし君主のトレヴァー8世は秘密の人体実験をし、その弟は圧政を敷いていた。それに対抗する秘密組織《モニカン》に所属する戦士、それがイーオン・フラックスである。この都市に隠された秘密とは一体……。


おぉ、ネタはきちんとSFしてるじゃん。生活している世界の根幹を揺さぶるネタとしては『マトリックス』に肉薄するんじゃない?

アクション部分も『マトリックス』の系譜を感じさせながらも、予告・CM等でよく目にした、あの「這いつくばり」「棘になる芝生」「開脚」などで独創性を生むことに成功。どうやらセキュリティを自然物に偽装するというのは映画版のオリジナルだそうなので、これは上手い映像化といえるでしょう。

シャーリーズ・セロンはアクションを頑張っているとは思いますが、キアヌ同様、キレに欠ける感が。ガタイも良くて軽やかさを感じさせるには無理があるのでは? まあでも外国人の目からするとそうでもないのかな?

イーオンの相棒、足を手に改造した南米系の女戦士・シサンドラは個性が強い割には活躍が中途半端だったのがもったいない。でも2時間の映画ではこんなもんか。原作アニメではスマートな白人だったそうで、映画内の人種配分のための変更でしょうか。でも、これは大正解。

ラストが原作に沿っているかは分かりませんが、完結していないであろう原作アニメに比べ、明確な決着を提示していることは映画ならではでしょう。トレヴァーの弟も映画オリジナルキャラだそうだし、こうして見ると、この作品は映画化によるアレンジ部分が魅力になっていますね。



ただ作品としてはSF要素とアクション要素が中途半端な印象。アクション映画としてはアクションが弱いし、SF映画としてはプロップが単純。もう少しどちらかに針を振れば面白いのに。

まあ、マトリックス風な物を求めるなら十分満足できる仕上がりではあるので、興味があれば。

★★

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