沈黙のテロリスト

●沈黙のテロリスト

監督:
  • アルバート・ピュン(『サイボーグ』)
出演:
  • スティーブン・セガール(『沈黙の戦艦』)
  • トム・サイズモア(『レリック』)
  • デニス・ホッパー(『スピード』)
  • ジェイミ・プレスリー



あの《9・11》で「テロリスト」という言葉を自粛したのか、DVD題は『TICKER』(いや、こっちが原題なんですけどね)。

映画ファンならご存じの通り、タイトルに「沈黙の~」とついてはいますが、もちろん『沈黙の戦艦』とは無関係の別映画です(正式続編は『暴走特急』のみ)。

でも、セガール作品の邦題に無理やり「沈黙の~」とつけるのって私は割と好きなんですけど(『グリマーマン』公開時も無理矢理にでも『沈黙の刑事《デカ》』とかつければいいのになぁと思ったぐらいに(笑))。ひと目でセガール作品だと分かる利点もありますしね。

(同様に、マイケル・J・フォックス主演作には「バラ色」をつけて欲しいと思ったりもしました)



さて、本作はセガール主演の様に宣伝されていますが、実はセガールは爆弾処理班のチーフ役で途中途中に登場するのみで、実質的な主人公はトム・サイズモア演じる刑事だったりします。

所謂、有名俳優を数日間程度の短期拘束をして必要最低限のカットを撮影してしまうという方法で作られている作品。しかもこれがまったくもって上手くないC級感爆発のトンデモ映画となっています。

セガールとトム・サイズモアの会話シーンが2人それぞれの単独ショットの切り返しばかりなのは序の口。ボディダブル(=替え玉)もよくあることとはいえ、パッと見でセガールではないと誰でも分かる人物の引きの画に別撮りのセガール本人のアップを挿入して誤魔化していたり、足りないカットを他から流用したり……と、まあ、無茶が目に付きすぎなのですよ。

ちなみに、もう1人のビッグネーム、デニス・ホッパーは、主役2人とは基本的に絡む場面の無い爆弾犯の役なので、別撮りはほとんど気になりませんでした。



とにかく、これまでのセガール出演作で唯一完全に面白くない作品。出来損ない映画を敢えて楽しもうという趣味の人以外にはまったくお勧め出来ない安映画です。ご注意を。

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