沈黙の追撃

●沈黙の追撃

監督/脚本:
  • アンソニー・ヒコックス(『ヘルレイザー3』)
出演:
  • スティーブン・セガール(『沈黙の戦艦』)
  • ゲイリー・ダニエルズ(『北斗の拳』)
  • ヴィニー・ジョーンズ(『60セカンズ』)
  • クリスティーン・アダムズ(『バットマンビギンズ』)
  • ウィリアム・ホープ(『エイリアン2』)
  • ニック・ブリングル(『ICHIGEKI』)



南米ウルグアイのアメリカ大使館。大使はテロリスト集団を偵察飛行機の映像で監視していた。その時、テロリスト集団に合流した男が携帯のスイッチを入れる。すると大使を護衛していたシークレットサービスたちが大使を射殺、自らも自殺した。彼らは既に洗脳されていたのだ。CIAでは特殊部隊を投入するも返り討ちにあう始末。そこで白羽の矢が立ったのは現在は収監の身の元海軍エリートのクリスだった……。


まあ……最近の雑なセガール作品の1本ですな。

邦題からセガール主演かな?と思い雑誌を見るとセガールの写真が載っていたので、(安い映画と分かっていても)セガールを久々に劇場で観ようと足を運んだ次第。そのためタイトル以外の情報がまったくのゼロという状態に。

そしたらオープニング映像が『コンスタンティン』かと思うような地獄風映像のフラッシュバックで、「な、なんじゃこれ。ホラー?SF?セガールが?」と不安に駆られましたが、それは単なる洗脳用の「恐怖を植え付ける映像」でしたとさ、チャンチャン。

実際の中身は、人をマインドコントロールして国家転覆を狙うテロリストとか、それを裏で糸を引く男とかを相手にセガール愚連隊が大暴れする単なるC級アクション映画。



それにしても話の筋が見えない。
セガールはヒコックス監督の脚本を見て出演を決めたらしいのだが、元々は中盤に登場する潜水艦を舞台にしたスリラー作品だった模様。その後、製作総指揮のボアズがアクションシーンを増やすように指示し、製作の1人、ポール・デ・ソーザが脚本に加わったという経緯がある。そのせいか?

C級にしては画がしっかりしている点は良(CG類は安いけど)。しかしストーリーテリングがまったく駄目。エピソードを羅列するだけでは物語にはならない。脚本が変更されたことを抜きにしてもこの監督は物語を"紡ぐ"ということが出来ないらしい。

例えば、洗脳措置開発者のレイダーなる人物は初登場時には意味ありげに顔を隠していたのに次に登場する時はあっさりと画面中央にちょこんといたりする。だったら偵察飛行機を撃墜した後に空を見上げて顔を出す1カットでも入れれば問題ないのに。



アクションもやはり見せ方がゆるい。
最悪は中盤、トンネル内での軍隊との銃撃戦。
ど真ん中に立って銃を撃ちまくっても敵の弾がまるで当たらないセガール愚連隊の面々と、横一列で迫ってくるインベーダーゲームの的扱いな兵隊たち……C級映画のお約束とはいえ、一気に冷めますな。

レンタルで十分。それでも、こういうもんだと思って楽しめる人以外は絶対に手を出さないように。

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