閉ざされた森

●閉ざされた森

監督:
  • ジョン・マクティアナン(『ダイ・ハード』)
出演:
  • ジョン・トラボルタ(『フェイス/オフ』)
  • コニー・ニールセン(『ハンテッド』)
  • サミュエル・L・ジャクソン(『チェンジング・レーン』)



密林での訓練に出たレンジャー部隊7名が消息を絶った。後日、捜索ヘリの前に姿を現したのはたったの3名。しかもその眼前で1名が殺された。一体、密林の中で7名に何が起こったのだろうか……?


この手の真相探しタイプは好きなので楽しめました。でも、あの大ドンデン返しラストには「いや~、見事に騙されたなぁ」なんて嘆く気にもなりませんけど。だって、あれではまるで殺人事件の容疑者が集まっている場で探偵が指差した犯人がそこで初めて顔を出した人間だったぐらいの飛躍がありやしません?

一応、「真相を踏まえた上でもう1度観返せば楽しいでしょ?」ということなんでしょうが、それって映画として成立してるのかなぁ? 

ミステリーとは観客の1歩先を進んで惑わせるものであり、それが半歩程度では凡作、追い付かれるようでは駄作となるジャンル。

本作はヒントの散りばめ方に少々難はあるものの、途中までは見事に1歩先を進んでいた作品。でも、真相だけはいきなりの三段跳びかと。

なので、パンフに寄稿している小説家がミステリー小説は読めば読むほど驚けなくなる物と定義した上で、真相を「読めなかった」ことを褒めていますけど、そういった次元とは違うのでは?(確かに擦れたミステリーファンにはあの真相抜きで終わったら並な作品かもしれないので、なんとも言えないところですけど)

とはいえ、ミステリー好きならとりあえず観て損はないかも。騙される快感とやらを体験してみるのも一興かと思います。



それにしても、マクティアナン監督はこういった心理描写には向いてないのでは? 嵐の密林でのアクション描写なんかは逆に妙に生き生きしてしまってて、ミステリーの空気が大分薄まってましたしね。

★★★

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