ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

●ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

監督/原案/撮影:
  • ジョージ・A・ロメロ(『ランド・オブ・ザ・デッド』)
出演:
  • ジュディス・オディア
  • デュアン・ジョーンズ
  • ラッセル・ストライナー
  • カール・ハードマン/マリリン・イーストマン
  • カイラ・ショーン
  • キース・ウェイン/ジュディス・リドリー
  • ジョージ・コサナ
  • ビル・ハインツマン



その日、バーバラとジョニーは墓参りに来ていた。そこへ近付いてきた1人の男が急に2人に襲いかかる。無我夢中で逃げるバーバラは郊外の一軒家に逃げ込み、同じように逃げ込んできた黒人青年ベンと共に一軒家に立てこもることになるが……。


言わずもがなのゾンビサーガの記念すべき1作目。

視点を一軒家に限定する作りはこうした低予算ホラーでは定石ですが(『死霊のはらわた』等々)、ロメロは徹底的にリアルな描写で物語を紡ぎ、これが本作を本作たらしめるポイントになっています。

放心のバーバラは急にヒロインに目覚めることもなく、リーダーシップを発揮するベンは仲間を救うことがないばかりか混乱を生み、迫りくる生ける屍に対して人の心は何の力もない。

そして生き残った者の最後すら……。

ちなみにこうした登場人物の性格設定は脚本段階ではずいぶん違ったものだったのが(バーバラは活発な女性、ベンは粗野なトラックドライバー)、キャスティングの段階で俳優に合わせて変更したとのことで、奇跡的な巡り合わせで本作は出来上がった模様です。



1968年製作のモノクロ作品ということで、今の目で見るともっさりと感じる部分がないとは言えませんが、その底流に流れる恐怖の本質は色褪せることはありません。

いや、むしろモノクロで最大の効果が得られるように作られているのだとカラー着色版などを見ると感じます。近年『ドーン・オブ・ザ・デッド』などでゾンビに興味を持ったならその原点も是非。

古臭さがどうしても駄目な人は、ロメロ自身が脚本を手掛けたリメイク作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』を観ることをお勧めします。



さて、この後、ロメロは『ゾンビ』『死霊のえじき』とリビングデッドシリーズを手掛けていくことになるわけですが、脚本のジョン・A・ルッソもまた独自にリビングデッドを商売にしていきます。

一番有名なのが1985年にダン・オバノン監督の手で『バタリアン』として映画化された原作小説を書いたことでしょうか。

この辺りは「~リビングデッド」というタイトルの使用でちょっとロメロと揉めたぐらいでまだまだ可愛いものでしたが、問題は1999年に本作に新たなフッテージを"勝手に"付け加えた「30周年記念バージョン」なるものを作ったこと。その出来は……



★★★★

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