バイオハザードII アポカリプス

●バイオハザードII アポカリプス

製作/脚本:
  • ポール・アンダーソン(『イベント・ホライゾン』)
監督:
  • アレクサンダー・ウィック(『デアデビル』等々の第2班監督)
出演:
  • ミラ・ジョヴォヴィッチ(『ジャンヌ・ダルク』)
  • シエンナ・ギロリー(『タイムマシン』)
  • オデッド・フェール(『ハムナプトラ』)



前作のラスト、アリスが目覚める直前から物語は始まる。ラクーンシティにはウィルスが蔓延し人々はパニックに陥っていた。しかし街を出る扉はアンブレラ社により閉じられてしまう。脱出の方法を探るアリス一行の前に一本の電話がかかってきた。電話は《Tウィルス》を開発した博士からだった。封鎖された街の中に取り残されている娘を無事救い出してくれれば脱出方法を教えてくれるという。その時、街を消滅させる核爆弾の投下時刻は刻一刻と迫っていた……。


うむむ、面白くも何ともないぞ。
前作はゲーム原作の映画化として非常にいい出来だったのに対して、なんだこの凡庸さは。

構成、演出ともに実に平板。まるでテレビシリーズでも繋げたかのような盛り上がりの無さだ。監督は……知らん名前だなぁ。どうやら様々な映画の第2班監督を務めていた人物とのこと。なるほど、場面場面を作り上げることは出来ても全体を見渡せない奴のようですな。第2班監督に帰れ。



前作ではゲーム原作要素を持ち込まないことで映画として成立させていたのに対して、今回はジルやネメシスなど、積極的にゲーム要素を取り入れているのもマイナス(あ、パンフ見て気付いたけどカルロス君もゲームキャラじゃん)。ストーリーは基本的にゲーム版『3』だし。無論、功罪ありますけど、今回は完全に失敗だったと言わざるを得ません。

せっかくジルを出すのなら、もっとダブルヒロイン的に作らないと意味がない。雑魚扱いでは彼女をプレイヤーキャラで使った人間には納得出来ない。逆にゲーム原作を知らない人間にとっては、あれほどキャラ立ちさせている理由が分からないのではなかろうか。

実際、序盤でヘリからロープ一本でダイブしながらゾンビを一掃するカルロス君も、某自腹コーナーのナレーションでは「単なる脇役でもド派手なアクションを披露するほどアクション部分がパワーアップ」てな感じのことを言われる始末。こらっ、カルロス君に謝れっ(笑)。でも、この仕上がりじゃそれもやむないかぁ。

クライマックス付近の、アリスがヘリからの一斉掃射を逃れようと通路を走り、それを追ってヘリの銃撃が窓ガラスを割り、アリスが逃げた先には敵が待ち構え、手を挙げたアリスが銃を捨て、敵が油断した一瞬、体を沈み込ませ、落とした銃をそのまま掴んで撃つ……って、ゲーム『コード:ベロニカ』のオープニングまんまってのは単なる内輪ウケっていうのよ? スタッフさん分かってる? そういうのを喜ぶのは映画に興味の無い馬鹿ファンだけよ?



構成的には、アリス&ジル一行(女3人男1人)と、特殊部隊の生き残り一行(男3人)が中盤、ある経緯で合流しますが、せめてジル一行の黒人男性隊員を別の女性キャラにして女性だけのグループにしておけば両グループの差異が明確になったろうに。

これネタばれになるのかな? ならないよね?

今回(というか前回のラストで)アリスは超人になっているため、ネメシスとの戦いでは完全にアメコミヒーロー映画的ノリを展開しまくり。なんか違うよ、それ。

あとエピローグ長すぎ。あれは本来、次回作の冒頭でやるべき内容。液体内の○○がラストカットでいいじゃん。研究所に乗り込む○○たちの車とかさ(伏せ字の意味ないか?)。まあ、あそこまでやるからには絶対3作目があるんでしょうな。でも、その時はポール・アンダーソン監督に戻ってきて欲しいのココロ。



テレビで観てちょうどの作品。
とりあえず次回に期待。

★★

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック