フィアー・ドット・コム

●フィアー・ドット・コム

監督:
  • ウィリアム・マローン(『TATARI』)
出演:
  • スティーブン・ドーフ(『ブレイド』)
  • ナターシャ・マケルホーン(『キリング・ミー・ソフトリー』)
  • スティーブン・レイ(『クライング・ゲーム』)
  • ウド・キアー(『ブレイド』)



うん、確かに和製ホラーっぽい雰囲気の作品。
「あるサイトを訪れた者は48時間後に必ず死ぬ」という要素ひとつとっても『リング』の影響を受けているのは疑いようがないでしょう。

とはいえ「っぽい」止まりなのが『ザ・リング』と違うトコ。完全ハリウッド製のためか、心理的恐怖描写を狙ったであろう場面が思ったほどは機能していなかったりして、真似ている感が強いです。和製ホラー風味という先入観を外して「心霊要素のあるサスペンスホラー映画」として観た方がいいかもしれません。

物語は「目から血を流して謎の死を遂げる者が続発する事件」を中心に、「自ら行なう殺人の様子をサイトで公開している男」の存在を挟みながら進んでいきます。

主人公が事件を追う内に、これら2つの視点がクライマックスで収束する感覚は『羊たちの沈黙』を彷佛とさせますし、やはりハリウッド流の仕上がりが目につきますね。

今作は心霊描写がちょっと俗っぽい所もありますが「連続猟奇殺人犯を追う刑事」という類いが好きな人なら十分楽しめると思いますよ。



監督の作風は前作『TATARI』と全く変わっていますが、あっちはあっちで《ダークキャッスル》ブランドを優先していた部分も大きかったでしょうし、どちらが本当の作風か把握しかねますな。ただ、以前に原案を手掛けた『スーパーノヴァ』を踏まえれば、やはり今作が異色なのかも。彼は意外に手堅い職人タイプかもしれませんね。

★★★

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