ブラックホーク・ダウン

●ブラックホーク・ダウン

監督:
  • リドリー・スコット(『ハンニバル』)
出演:
  • ジョシュ・ハートネット(『パール・ハーバー』)
  • ユアン・マクレガー(『SW/エピソード1』)
  • トム・サイズモア(『レリック』)

1993年、ソマリアの長きに渡る部族間闘争により30万もの人々が飢餓で死亡。赤十字等の支援が入るも物資はアイディード将軍一派に略奪されていた。この事態に対し国連は平和維持軍(=米海兵隊)を派遣(アメリカの利権がらみの無理やりの介入という側面も)。物資の保護と部族間の停戦を求めた。
しかしアイディードはそれを自分への敵対行動として国連パキスタン兵士24人を殺害。宣戦を布告。それに対しアメリカは報復攻撃を行い事態は悪化していく……。

映画はその後、業を煮やしたアメリカがアイディードの副官2名の捕獲作戦を実行する所から始まるわけです。



この映画で感動したという人はどれだけいるでしょうか。おすぎさんはこの映画に五千円出してもいいと言っていたそうですがガッカリです。

リドリー・スコットは「この映画はソマリアへの介入が善か悪かの審判は下さず、ただ問いかけただけ」だそうですが、私は首を傾げざるを得ません。単なる娯楽作ならまだしも事実を描く場合、そこに監督の目線を入れずにどうするのか。本当に事実だけならドキュメントやニュースで十分です(厳密にはドキュメントも誰かの視点がありますが)。

そう言っておきながら画面からは「アメリカの兵隊って素晴らしい」描写のオンパレード。まあ逆にブラックユーモア的にも見えましたけど。自ら間違えた状況の中で七転八倒する様を笑え、と。……ん?もしかしてこっちがリドリー・スコットの目線なのかな?

今のアメリカでは声高に戦争否定発言は出来ないと萎縮したのでしょうか。だとしたらそれこそ監督なんてするなと言いたいですが。単にソマリア介入を善と思っているだけかもしれないですけど。



ソマリア側の描写は無いに等しい中、戦争物の定石=米兵同士の友情要素で単純に泣く人間が多いと思うと何とも言えない気分に。

ソマリアの映画館ではブラックホークが墜ちるシーンで若者が拍手するそうです。その気持ちわかりますね。国粋主義者でも何でもない私でさえ『パール・ハーバー』では真珠湾攻撃シーンだけが面白かったですから。

★★★

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