ブラッドレイン

●ブラッドレイン

監督:
  • ウーヴェ・ボル(『ハウス・オブ・ザ・デッド』)
出演:
  • クリスタナ・ローケン(『ターミネーター3』)
  • サー・ベン・キングズレー(『ガンジー』)
  • マイケル・マドセン(『スピーシーズ』)
  • マシュー・デイビス(『イントゥ・ザ・サン』)
  • ミシェル・ロドリゲス(『バイオハザード』)
  • マイケル・パレ(『ストリート・オブ・ファイヤー』)



吸血鬼が世に蔓延する18世紀のルーマニア。対吸血鬼集団《業火の会》のメンバー3人が1人の女の噂を耳にする。それはサーカスの見せ物で、水に触れると火傷をし、血を飲むと傷が治るフリークスだという。早速、3人はサーカス団を追うが女は脱走した後だった。
その女こそレイン。吸血鬼に母がレイプされたあげく殺されてしまったヴァンパイアハーフ。レインは父であり母の仇でもある吸血鬼ケイガンへの復讐を誓う……。


「日活ヴァンパイア&悪魔GO!GO!まつり」第1弾!!

いいなぁ、このC級感溢れるネーミング。早くも平成のエド・ウッドとも噂されるウーヴェ・ボル監督作を連続公開だ!

『ハウス・オブ・ザ・デッド』に続いてまたもやゲーム原作の映画化。パンフでは「全世界で超人気のゲーム」とあるけど、とりあえず日本での知名度はゼロかと。そこで店頭でゲームパッケージを確認してみたよ。

ゲームの舞台は1933年第2次大戦中のドイツだとか。でも本作の舞台は18世紀のルーマニア……全然違うじゃん。原作設定は知らないけど前作『ハウス・オブ~』をゲームと乖離した前日譚として作りやがったことを踏まえると、今回もやりやがったな、ボル。

まったりした物語運びは健在。やっぱり移動ショットに台詞をかぶせる手法で継ぎ接ぎしてるし。



整合性なんて何のその。
レインはサーカス団を脱走する際、暴走していたとはいえ団長ら人間を殺しまくり。その後、ヴァンパイアに襲われた人間を助け、「私は人間は殺さない。殺すのは吸血鬼だけ」って、さっき殺してたやん。ま、どこかで心に誓ったんだよね。

さらにその後、吸血鬼たちが欲しがる力《遺物》を隠し守っていた修道院の地下の番人(異形の姿とはいえおそらく人間)を「見つかったから」という理由だけであっさり殺すレイン。おいおい、そいつは悪い奴じゃないぞ。

砦地下の湖の底に隠される遺物を探索している敵に気付かれないように自分もこっそり水に入るかと思いきや、ザッバ~ンと水しぶき上げて飛び込むレイン。でも敵には気付かれず。あれ?見張りは?

最後も、何か考えがあって遺物を抱えて敵にあっさり捕まったかのように見せかけておきながら実は何にも考えてなかったという展開。おいおい、仲間が見かけてくれてなかったらお終いだったじゃん。



かようにぞんざいな作りの本作。
ただし残念ながら『ハウス・オブ~』の「脱力感」の域までは達していない。作りは雑なんだけどなんとなく形になっちゃってる。これが逆効果で、本作をC級作品に貶めず単なる駄作で終わらせる結果に。駄目だよ~、ボル~。

では次回、GO!GO!まつり第2弾『アローン・イン・ザ・ダーク』でお会いしましょう。



『ターミネーター3』でクールビューティな女ターミネーター・T-Xを演じたクリスタナ・ローケン主演……って……え~と、お太りになられた? なんかムチムチしてるんですけど。顔もヤンキーくさくなっちゃって悲しいわ。声もハスキーだったのね。『T3』では無口だったから知らなかったよ。酒焼けしたような叫び声はヒロインとしてどうだろう。アクションもモタモタしてて、この手の「戦うヒロイン」としては落第点。唯一の売りはHシーンですか?

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