インプラント

●インプラント

監督:
  • ロバート・ハーモン(『ヒッチャー』)
出演:
  • ローラ・レーガン(『恋する遺伝子』)
  • マーク・ブルカス(『バフィー~恋する十字架~』)
  • ジョン・エイブラハムス(『パラサイト』)



心理学を専攻する主人公ジュリア。ある日、闇を怖れる幼なじみの青年ビリーが「闇の中に奴らがいる。君は忘れているだけだ」と言い残し、目の前で拳銃自殺をしてしまう。そのショックからかジュリアにも闇に恐怖する感覚が蘇る。ビリーの友人らも同様に闇を怖れており、ジュリアは増々その感覚に捕らわれていく。……そして遂に《奴ら》は現れた。


ウェス・クレイヴンPRESENTSの王道ホラー。一般的には「『スクリーム』の…」と言うと通りがいいのでしょうが、今作は敢えて「『エルム街の悪夢』の…」と言いたい作品。

監督はロバート・ハーモンながらノリはまさしくウェス・クレイヴン作品(オチ直前は必見)。和製ホラーブームなんてお構いなしのド直球。ホラー要素を突っ込むだけ突っ込んだって感じ。《闇の中で蠢く者たち》という要素はまるでラブクラフトの様ですし。

序盤でのビリーの言葉に「子供が泣いたら逃げろ。奴らが来た証拠だ」というものがあったので、後半にそういう展開があって、その伏線かと思ったのに関係なかったのはちょっと残念。まあ、どうでもいい部分ですが(笑)。



それにしても、仲間(もしくは問題を共有する者)が1人また1人と削られていく展開は『13日の金曜日』を初めとする米国産ホラーの定石ですけど、考えてみると、最終的に1人になってしまうことを恐怖する感覚を「個を重んじる米国人」が持つのってなんか不思議ですよね。

各々が独立した個だからこそ逆に繋がってないと不安なのかも(何はなくとも「愛国心」を口にするのはその裏返し。元々移民の国ですから)。『ボーリング・フォー・コロンバイン』で、マイケル・ムーア監督が出した結論「米国人は臆病」にも通じている気がするのですが、どうでしょう?



作品としては、まあ、飛び抜けた魅力はないですけど、90年代ホラーのいいトコ取りで手堅く楽しめると思います。

そういえば「ウェス・クレイヴンPRESENTS」っていうから、てっきり製作かなんかだろうと思ってたんですけど、スタッフのどこにもその名前がない。何故? ん~、もしかしてウェス・クレイヴンの会社で作ったとか何かなんでしょうか?

★★★

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