Mr.&Mrs.スミス

●Mr.&Mrs.スミス

監督:
  • ダグ・リーマン(『ボーン・アイデンティティー』)
出演:
  • ブラッド・ピット(『トロイ』)
  • アンジェリーナ・ジョリー(『トゥームレイダー』)
  • ヴィンス・ヴォーン(『サイコ('98)』)
  • アダム・ブロディ(『ザ・リング』)
  • ケリー・ワシントン(『Ray/レイ』)



けん怠期の一組の夫婦・スミス夫妻。実はこの2人は対立する組織のスパイ同士。とあるひとつの依頼に2つの組織が関わったことからその事実が発覚。そして史上最悪な夫婦喧嘩が始まった……。


面白かった。概ね素直に楽しめました。

一流スパイ同士が互いの素性も調べずに結婚できるはずもないのだが、その設定の妙が楽しいのだからツッコんじゃいけません。本作は言わば『スパイキッズ』におけるアントニオ・バンデラスとカーラ・グギノにスポットをあてたような作品か。意外に発想の原点もその辺な気がする。まあロドリゲスなら面白ければ許してくれそうだからいいけど。

とにかく久しぶりにまともに演技しているブラピを観たぁ~って感じ。『オーシャンズ11』など、最近は手を抜きすぎなものしか目にしてなかったですから。

2人の対比もいい。所属する組織からしてアンジェリーナ側は今時のハイテク系装備なのに対してブラピ側はまるで70年代的。スパイ活動方法もクールなアンジェリーナ、バタ臭いブラピ。好きです、こういうの。



ただ、面白いことは面白いけど全体的には少し緩い。
高い次元で作品を仕上げている監督ですが、あと一歩、娯楽作としての詰めが甘いのは『ボーン・アイデンティティー』から変わってないようで。2人(の組織)の応酬ぶりなど、もう少しシェイプアップするとテンポも良くなるかと。まあハリウッド流を突き詰めて中身がカラの作品よりかは断然マシですけどね。

オチも不満。アレって決着ついたの?
てっきり「各々の組織に追われた2人の抵抗が凄まじく、2つの組織が弱体化。他の組織に対抗するために両組織が手を組んだことで2人の結婚も問題なくなる」かと思ってたのに。それで「赤ん坊を背負って狙撃するブラピとその横でミルクを準備するアンジェリーナ・ジョリー」なんて姿で幕だったらコメディとして完璧なのに。



とはいえ普通に楽しめる作品であることは保証します。
しかし、本作で主演の2人が私生活でもくっついたと聞くと、出会いや和解の場面での妙に長いイチャつきには「なんだかなぁ」という気分が襲ってきますな(笑)。

★★★

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