雪の女王

●雪の女王

監督:
  • ペービ・ルルツェル
出演:
  • サツゥ・シルヴォ
  • セバスティアン・カートラセロ
  • クティ・ヴァイニオンクルマ



86年フィンランド/スウェーデン合作作品。
出崎統版アニメが放送当時、深夜に放送されたものを録画しといたんですが最近になってやっとこさ観た次第。画面の印象は劇場映画ではなくテレビ映画っぽいけど実際はどうなんだろ。まあいいや。

でも、これが実に『不思議の国のアリス』的な作品で私には違和感ばかりな代物でした。

主人公ゲルダは腰まである長い髪にひらひらスカートで、小脇に人形を抱えてちょっとそこの公園までといった服装。雪の女王に連れ去られたカイを捜す旅に出る格好じゃありません。

番組冒頭の解説では──

「雪の女王に連れ去られた幼なじみのカイを捜して、少女ゲルダが彷徨うのは不思議な魔法の世界。数々の仕掛けられた魔法をくぐり抜け、ゲルダはカイを無事見つけだすことができるのか。ゲルダの前に現れる謎の世界が幻想的なタッチで描かれていきます」


と言っていたので、アリス的というかアリスですな。



ちなみにアニメ版は30数話という長さから、アンデルセンの他の作品からキャラクターや物語を取り入れて成立させてました。なので、アニメ版が原作通りではないことは分かってます。

でも、そこで見た「北欧の冬を少女ゲルダが一歩一歩地を踏み締めて進む様」に作品の魅力を感じていただけに本作とのギャップは大きかった。

本作にも登場した「森の魔女」のエピソード等々もアニメ版は"日常の隙間"という扱いで違和感をなくしてましたし。ま、その分、終盤の「山賊」エピソードから急に作品基盤がファンタジーに切り替わって、ノリが別物になったのは残念でしたけど。

本作がどれだけ原作に忠実かは分かりませんが、ということは『雪の女王』という作品は、本来、おとぎ話的なファンタジーなのかな? アニメ版は出崎統監督ならではの大胆な解釈だったんでしょうかね。



閑話休題。

本作は全体的に前衛的で気色悪い。
カイはカッコ悪くて笑顔が気持ち悪いし。
雪の女王は白塗りのカブキロックスだし。
白熊の頭をしたパンツ一丁男がラスボスだし。

ま、そういう作品と思って観れば……面白くはないか。

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