リディック

●リディック

監督/脚本:
  • デヴィッド・トゥーヒー(『アライバル/侵略者』)
出演:
  • ヴィン・ディーゼル(『トリプルX』)
  • アレクサ・ダヴァロス
  • カール・アーバン(『ゴーストシップ』)
  • ダンディ・ニュートン(『M:i-2』)
  • コルム・フィオーレ(『ペイチェック』)
  • ジュディ・デンチ(『007』シリーズ)



『ピッチブラック』から数年後。リディックはお尋ね者として賞金稼ぎに追われる生活が続いていた。新たに自分に賞金を掛けた者がいると聞き、情報を得るため旧友の元へ。旧友の案内で対面した人物は語る。宇宙制覇を目論む《ネクロモンガー》の王・ロード・マーシャルが恐れる《フューリア族》。リディックはその生き残りではないかと。その時、ネクロモンガーの侵攻が始まった……。


ヤバ……この監督で初めて外れた。いや予想はしてたんですけどね。だって、本作はヴィン・ディーゼルのわがままで作ったようなもんだから(彼は製作も兼任。脚本にも首を突っ込んでいる)。

宣伝の『スターウォーズ』を超えるってのは逆効果でしたね。中身は古くさいスペオペ(スペースオペラの略)路線だもん。宣伝に乗せられた客はガッカリだ。『砂の惑星』と言った方がビジュアルイメージは近いでしょ。

パンフを読み返したらSFを得意とする監督発信の作品であるとあくまでも触れ回ってますけど本当? 監督の「日本でコケたらもう続編は撮らない」といった発言をどこぞで目にしたんですけど、それって「本作は本意じゃない」だと私は読み取ったんですが。

まあ、単純に日本でのインタビューでのリップサービスだったのか、それともJAPANのCOOLなANIME(笑)を見慣れた日本人の感性を信じたのか。でも、やっぱ日本で当たらないと分かった上で好みじゃない作品を手掛けず済むよう布石として発言したと感じる穿った私。



しかし、行き当たりばったりな話だなぁ。ネクロモンガーの侵攻から逃れたリディックは賞金稼ぎに捕まるが上手く口車に乗せて目当ての刑務所に。そこでキーラと再会。脱獄を図るが、そこにネクロモンガーの追手。キーラがさらわれ助けに行くが……てな流れか。

あ、こうして整理して分かったけど、リディックは徹頭徹尾ネクロモンガーを無視し続けているのだな。あなたが救世主かもと言われているのに無視。たまたまキーラがさらわれたからその後を追っただけ。やっと理解できたよ。

本作を「学園の番長抗争として見る」という意見には至極納得しちゃいました。ああ~、スケール小っちゃくすればちょうどいい話じゃん。全国制覇しにきた総長なんぞ興味は無ぇとばかりに彼女のいる刑務所に向かうが、そこで彼女がさらわれたから相手のアジトへ乗り込みタイマン勝負。密かに総長の座を狙う副長もいたりして。邦題『スペース番長』ってのはどうだ。吹き替えで設定を学園抗争に置き換えちゃえ。DVDでやってくんないかな。



ヴィン・ディーゼルは『ピッチブラック』と『リディック』を繋ぐアニメを作ったりゲームを作ったりと、非常にこのプロジェクトに乗り気なので確実に三部作完結編を作りそうですが、きっと監督はデヴィッド・トゥーヒーではない予感がぎゅんぎゅんします。ま、ここまできたら観るけどさ。

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