レジョネア/戦場の狼たち

●レジョネア/戦場の狼たち

監督:
  • ピーター・マクドナルド
出演:
  • ジャン=クロード・ヴァン・ダム
  • アナ・ソフレノビック
  • スティーブン・バーコフ
  • ジム・カーター



1925年のフランス。ボクサーのアランは街を牛耳るマフィアのボスから八百長試合を強要されながらも、それを無視して相手を倒してしまった。アランは追っ手から逃れるために外人部隊に入隊。しかし北アフリカの最前線は地獄だった……。


ほ~、ヴァン・ダム主演作品としては肉体アクション路線ではないまともな話ですね。作品規模も舞台を1つの砦に絞ったことでB級感を余り感じさせなかったですし。

今作は一応、戦争モノという体裁ですが、実は完全に西部劇。往年の西部劇における騎兵隊とインディアンを外人部隊とアラブ兵に置き換えているにすぎません。まあ、アラブ兵を単なる蛮族のようには描いていないのでOKですが。

近年はネイティブアメリカンへの配慮から西部劇というジャンルが完全に壊滅したわけですが、こうした設定変換で物語の骨格だけは使えるということでしょうか。まあ、国内の人権問題には敏感だけど、国外に舞台を運ぶと鈍感になるというアメリカ人には諸刃の剣ではありますけど(『007』の北朝鮮とか)。



B級映画としては及第点なれど、もっと直せる部分も。一番は外人部隊がメインの話なのにヴァン・ダムが外人部隊に入るまでの冒頭エピソードが目立ち過ぎるところでしょうか。

外人部隊をメインにするなら、入隊して仲間たちと出会う場面を冒頭に持ってくるべき。過去はその後、ヴァン・ダムの胸のクロスに話題が振られた時に回想で描写すれば良し。逆に構成をそのままにするなら、恋人への執着をメインにしないとダメ。もっと恋人の今をカットインしたり、ラストでなんとしても恋人の元へ向かおうとするヴァン・ダムを描かないと。

他にも、仲間たちとの交流はもっと描写が欲しいところですが(特に過去のライバルなんておいしいネタなのに勿体ない……)、まあ、とりあえずヴァン・ダム主演の単純な西部劇風戦争映画としてはギリギリ観れる出来かと。観た後に何も残りませんけどね。



ただ、私のこの評価はもしかすると吹替の芝居の御陰かもしれません。肉声&字幕で観ていたら役者&芝居にB級感を感じるかもしれないのでご注意を(※ちなみに私が観たのはテレビ放送の山寺宏一吹替版)。

★★★

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