ロード・オブ・ウォー~史上最強の武器商人と呼ばれた男~

●ロード・オブ・ウォー/史上最強の武器商人と呼ばれた男

監督/脚本/製作:
  • アンドリュー・ニコル(『ガタカ』)
出演:
  • ニコラス・ケイジ(『フェイス/オフ』)
  • イーサン・ホーク(『トレーニング・デイ』)
  • イアン・ホルム(『エイリアン』)
  • ジャレッド・レト(『パニック・ルーム』)
  • ブリジット・モイナハン(『リクルート』)



ユーリー・オルロフ。彼は少年時代にソ連崩壊前のウクライナからユダヤ系と偽り家族でアメリカに移住した。流行らないレストラン家業に嫌気がさしていた彼だったが、ある日、銃撃戦と遭遇する。その時、啓示を受けたように武器を扱う商売をしようと思い立つ。武器商人ユーリー・オルロフの誕生である……。


イマイチ。
本作は「工場で作られた1発の銃弾が出荷され運搬され売買され横流しされたあげく戦場にいる1人の黒人少年の眉間を撃ち抜く」までを1カットで映し出すオープニング映像と、最後のテロップだけで十分。

主人公が武器商人となる過程なんて「一丁のウージーを手に入れたら武器商人になれました」だけ。如何にして大手がのさばる武器取引市場に入り込んでいったかを描写してこそでしょうに。

それでも「実在の武器商人」の人生を描いているなら一見の価値があったかなぁと思ってたらパンフを読んでショック。本作の主人公、ユーリー・オルロフって実在の人物じゃないんだ。ちっ、宣伝に騙されたわ。

一応、ある1人の実在の武器商人がかなりの部分でベースになっているそうだけど所詮架空の人生では。やはり物語に対峙するスタンスが違うってもんです。題材、演出の方向性からしてもノンフィクションでやってこそでしょ。

ノンフィクションでないなら登場人物らを主人公のナレーションで俯瞰で見渡すような演出ではなく、もっと1人1人の内面に迫って"映画"にして欲しかった。いや、するべきでしょ。



「最大の顧客こそがアメリカ政府」という内容の映画を今のアメリカで作り上げたことは評価。こういう世界なのだという認識をひとつ加えることは出来るでしょう。

★★

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