回路

●回路

監督/脚本:
  • 黒沢清(『CURE』)
出演:
  • 加藤晴彦
  • 麻生久美子(『リング0』)
  • 小雪(『ケイゾク』)
  • 有坂来瞳
  • 松尾政寿(『富江replay』)



『フィアー・ドット・コム』を観て、確か邦画でもネット物のホラー映画があったよなぁと本作を思い出したので、折角だからビデオを借りて観た次第。

……ネット関係ないなぁ。
一応「ある謎のサイトにアクセスする」「そこから扉の作り方をダウンロードする」といった要素はありますけど《ネットホラー》と呼べる内容ではないですね。

鑑賞前に私が持っていた印象は「霊界に繋がっていると噂されるHPがあり、そこにアクセスした人間が次々と謎の自殺をする」といったものだったんですけど……いや~、まさか「世界が変革する」話にまで風呂敷が広がるとは!

いわゆる『リング』的な、社会の片隅で起こる謎の事件程度かと思っていただけにビックリです。雰囲気的には異星人の静かな地球征服映画『SF/ボディスナッチャー』っぽいなぁと感じました(エピローグは『ゾンビ』っぽいですけど)。まあ、あくまでも「変革していく世界の中で取り残される主人公」という感覚がですけど。



残念なのは主人公2人の別視点が交互に展開されるせいで人物描写にほとんど時間がかけられていない点。

起こっている事態に登場人物がなかなか気付かず、観客がじれったく感じる作品は多いですが、本作は観客そっちのけで話が進むので感情移入どころではありません(普通、知人の様子が少し変になったり目の前で自殺したぐらいで「何かが起こっているのかもしれない」などと思わないでしょ?)。

物語の芯が判明してからの展開がいいだけに、もう少し序盤を丁寧に描いて欲しかったです。

★★

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