兜王ビートル

●兜王ビートル

監督:
  • 河崎実(『いかレスラー』)
出演:
  • 兜王ビートル
  • 中川翔子
  • 斉藤工(『海猿/UMIZARU』)
  • 大原かおり
  • ビル・ロビンソン
  • 獣神サンダーライガー
  • スペル・デルフィン
  • えべっさん



プロレス会場に昆虫怪人軍団が乱入してきた。彼らは「外宇宙軍」。地球支配を目論む恐ろしい奴らだ。その魔の手が会場にいた新米プロレス記者・星川百合に伸びた時、どこからともなくギターの音色が聞こえてきた。現れたのは、そう、兜王ビートル! 彼は外宇宙軍によって改造された改造人間だが脱走し、1人、外宇宙軍と戦っているのだ。

そんなビートルへの敵対心を抱く男がいた。男の名は破滅王ディザスター。クワガタ型改造人間である彼は、いつもカブトムシより下に見られることに嫌気が差していたのだ。15年前から続く2人の因縁に今決着がつく……!


永井豪デザインの実在の覆面レスラー・兜王ビートル(大阪プロレス所属)を主人公にした脱力ヒーロー映画。まあ、実に河崎実らしい映画ですね。まともなヒーロー映画を作ろうなんて最初からしてないし。

そもそも外宇宙軍の首領・魔蟲王は「兜王ビートルを人気者にした上でフィギュア化などの利権を掌握しようとしていた」って設定。当のビートルにしても「正義に目覚め」て脱走したんじゃなくて、「マーチャンダイズの手先になるのが嫌だった」から脱走したという経緯。

あくまでも商業としてヒーローを作っているという設定は、現在の玩具主導型マーチャンダイジング番組への批判精神が込められている……なんてことはまったくなく単に遊んでいるだけですな。



それにしてもビートルだけデザインラインが違うのはなんとかならなかったのかな……いや逆か。なんで他のキャラをビートルに合わせてデザインしてないのかな。

ゴキアブラーたち害虫3人組はまだ許容範囲だけど、ディザスターはあまりに造形的。なんでビートルと同時に改造されときながらあんなにデザインラインが違うのよ。

あくまでもプロレスのコスチューム然としていながら改造人間だと名乗っている方が面白いと思うんだけどなぁ。島本和彦の『仮面ボクサー』みたいなノリで。

結局、ディザスターの造形が邪魔してプロレスをしきれてないんじゃ本末転倒でしょ。それを逆手に取って、いかにも人形ですって相手を攻撃するなんてギャグもあるけどイマイチ笑えないし。

やっぱディザスターはビートルと同系列のコスチュームラインにして、最後の戦いはマジレスリングをして欲しかった。それに、そういうノリの中でこそ人形を使って、やられまくっている人形に「ぐはぁ」とかヤラレ声をアフレコしてたらバカっぽくて笑えたのに。



まあ脱力感(自主制作感)こそが河崎作品のキモなので、こうした文句をつけるのはお門違いだと分かってるんですが、どうしてもヒーロー物として見ると最低限のことを期待しちゃうもので。

永井豪プロレス企画(?)としては第3弾になるのかな。獣神サンダーライガーも友情出演してるし、アステカ遺跡はアステカイザーへのオマージュだったりするのかも?

本作はあくまでもプロレスラー・兜王ビートルのプロモーションビデオとして観ましょう。プロレス興行の一部としてなら十分面白い代物だと思いますよ。

★★

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