THE 有頂天ホテル

●THE 有頂天ホテル

監督/脚本:
  • 三谷幸喜(『ラヂオの時間』)
出演:
  • 役所広司(『Shall We ダンス?』)
  • 松たか子(『隠し剣 鬼の爪』)
  • 佐藤浩市(『壬生義士伝』)
  • 香取慎吾(『NIN×NIN忍者ハットリくん』)
  • 伊東四朗
  • 唐沢寿明
  • 戸田恵子
  • 生瀬勝久
  • 篠原涼子
  • 麻生久美子
  • YOU
  • オダギリジョー



舞台は大晦日のホテル・アバンティ。副支配人はなんとかこの夜を無事過ごせるように走り回っていた。そこに汚職国会議員がマスコミに追いかけられながら泊まりにきたり、コールガールが紛れ込んだり、年越しパーティの出し物用の凶暴アヒルが逃げ出したり、客室係が宿泊客と勘違いされ愛人のふりをしたり、シンガーソングライターを挫折したベルボーイが自殺したがりの大物演歌歌手に振り回されたり、副支配人の元妻が新しい夫と偶然泊まりにきてたり。果たして無事に新年を迎えられるのでしょうか……?


素直に楽しめました。
どの登場人物にもそれぞれの大晦日があって、それぞれの背景があって、観る側にすればその誰かに何かしらの投影ができるのではないでしょうか。

限られた空間での物語は三谷監督の十八番。
三谷監督は映画でもあえて舞台的なことをしますね。
舞台演出出身の肌感覚というか、それが身に付いているというか。
特に本作では1シーン1カットが多いけど観ている間はまったく気にしなかったぐらいに自然。

ちなみに本作は2時間をリアルタイムで進行して最後に年越しする……はずだったのに、実際には本編が2時間15分になってしまったために映画冒頭の時計の針をCGで10分遅らせて開始を9時50分にしたそうな。昔なら撮り直すか無理やり編集するんだろうなぁ。いい時代です。



個人的に好きなのが凶暴アヒルのダブダブ(笑)。すいません、アヒルに弱いもので。私、予告編でアヒルを見た瞬間、鑑賞決定した男ですから。

余談だけどパンフの出演者紹介ページにダブダブがいなかったのが残念(そりゃ紹介のしようがないけど)。ページをめくっていった時にダブダブが出てきたらシャレが利いてて楽しいよなぁと余計な期待をしてしまってたもので(笑)。人物相関図にはいたけどね。



監督2作目『みんなのいえ』では散漫な印象だったので、"監督三谷幸喜"の存在意義に疑問も持ったけど、本作は1作目『ラヂオの時間』に近い。構成演出が手慣れてきた本作は三谷監督の完成形なんでしょうね。次回作が楽しみになりましたもん。

本作は実際の大晦日とまでは言わないけど、1月頭ぐらいに観れればなお良かったかも。映画館から外に出た時に街にお正月気分があれば晴れやかな気分になれたのに。実際にはお正月第2弾ぐらいの時期だったから正月気分が抜けちゃってたもんなぁ。残念。

これから観ようという方は、せっかくなら年末から年頭にかけての時期に観てはいかが?

★★★★

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