呪怨

●呪怨

監督/脚本:
  • 清水崇(『富江re-birth』)
出演:
  • 奥菜恵(『RED SHADOW/赤影』)
  • 伊東美咲(『黄泉がえり』)
  • 上原美佐
  • 市川由衣



おぉ~、久々にちゃんと怖がれた。嬉しい。考えてみれば《ホラー映画》と定義されている作品でまともに怖がれたのっていつ以来だろう?……う~ん、思い出せないや。

物語は時系列順には並んでおらず、呪われた屋敷を中心とした出来事を渦中の人物ごとに集中して見せるという構成になっているのですが、これが実に上手い。

恐怖……特に日本的な心理的恐怖は緊張の積み重ねが重要。複数の人物を平行して描くと視点移動時にせっかく溜まった緊張がどうしても緩和してしまいます。それをエピソードごとに1人の人物を連続して描写することで恐怖のピークまで一直線です。

また、各エピソード中に、ほんの少し、別エピソードの人物の影が見えるのも効果的。その瞬間「あ……この人、関わっちゃった……」と私たちに感じさせてくれます。

しかも、これがエピソードをまたいだ前フリとして機能するため、次の人物のエピソードに話が移っても、恐怖を生み出すための助走をゼロから始める必要が無く、初っ端から恐怖の加速度を持続していられるという効果もあるわけです。

そして、この「知らずに関わってしまう」という感覚自体、観ている我々は直接的に我が身への置き換えをするハメになるので、さらに1恐怖アップという計算です。



図式的には(今作に限ったことではありませんが)どうしても現在の和製ホラーブームの発端たる『リング』の貞子の二番煎じと思われがちですが、でも、感じる恐怖は意外にも異質で、今作の方がより古典的な和の恐怖を構築していると思います。

どうやら今作とビデオ版『1』『2』(+α)はきちんとリンクしている関係だそうなので、近々ビデオ屋行って借りてこようと思ってます。あ、もちろん映画版『2』にも期待!

★★★★

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