着信アリ

●着信アリ

監督:
  • 三池崇史(『ゼブラーマン』)
企画/原作:
  • 秋元康
出演:
  • 柴咲コウ(『黄泉がえり』)
  • 堤真一(『ポストマンブルース』)
  • 吹石一恵(『ウルトラマンコスモスVSジャスティス』)
  • 松重豊(『リング』)
  • 石橋連司(『トリック劇場版』)



女子大生・中村由美の友人の携帯に変な着信があった。留守録メッセージを確認するとそれは友人本人の悲鳴だった。しかも日付は3日後。何かの悪戯と思っていたが、その3日後、友人は電車に引かれて死亡した。さらに数日後、友人のケンジも死んだ。そして次の着信が鳴ったのは由美の親友・なつみだった……。


面白くない。

これはホラーではない。ホラー的シチュエーションを普通の視点で見せるばかり。ホラー素人(秋元康&脚本家)が考えたホラーっぽい話をホラー演出なんて門外漢の三池監督が自分の作り方に引き寄せて撮ったって感じ。

始まってすぐに主人公の友人が犠牲になるが、その現場にいるのは夜遊びする女子高生2人。しかも葬式には制服姿の後輩女子高生ら5~6人が登場して「自分の携帯から届く着信」にまつわる都市伝説を主人公らに語る。この段階で本作が「これチョー怖くな~い?」という女子高生ターゲット作品だと思い知らされる(犠牲になる男子は1人だけ)。

登場人物らの頭の悪さにイライラする。序盤でオドオドし過ぎだし、ちょっと人が死んだからといってすぐに心霊的恐怖を感じるか? それなのに「自分の番号を着信拒否しといた方がいい」という情報を無視して怖がり続ける。じゃあ、さっさと着信拒否しようよ。それでもあらゆる手で電話がかかってきてから怖がろうよ。

死んだ人間の携帯メモリーの中から次の犠牲者が決まることから、ターゲットとなった吹石一恵の携帯メモリーから自分のアドレスを消去しろと迫る知人たち。本来、この場面ではエキセントリックな行動に出る周囲への憤りを感じさせるはずがオドオドする吹石一恵にイライラさせられる。駄目じゃん。



話を聞き付けて死亡予告時間にテレビの生中継番組を放送しようとするテレビクルーたち。どうやらここでは社会の無関心性を描こうとしていた模様。本筋と無関係で無意味。

ダブルヒロインは視点の置き方が悪く焦点がぼやける。吹石一恵はテレビ局で死ぬまで映画の中心に立ち、本来中心にいるべき柴咲コウを霞ませる。つまりはテレビ局絡みのエピソードは吹石一恵用ということか。

かように本作では異様に女子比率が高い。前述したように女子高生感覚で企画されたのであろうことは秋元康が関わっていることからも明らか(現在では第三のおニャン子=AKB48なんぞを性懲りもなくプロデュースしてるし。あ、第二はチェキっ娘ね(笑))。

でもそれが「女子高生らの噂話レベルの話を聞かされている」ようにしか感じさせなくなっている(テレビでやる「本当にあった怖い話」みたいな感じ)。駄目じゃん。



テレビで観たので残酷描写はそれなりに削られている可能性はあるだろうけどそういう次元の話じゃないよね。ゲーム人生がセガと共にあった身としては秋元康の名前だけで拒否反応が出るんですが、観てみたらその酷い出来に逆に溜飲を下げた次第です(笑)。

★★

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