逃亡者 木島丈一郎

●逃亡者 木島丈一郎

監督:
  • 波多野貴文(『交渉人 真下正義』助監督)
脚本:
  • 十川誠志(『交渉人 真下正義』脚本)
出演:
  • 寺島進
  • 篠田拓馬(子役)
  • 森口瑶子
  • 段田安則
  • 松重豊
  • 東根作寿英
  • 高橋和也
  • 辻萬長
  • 升毅
  • ユースケ・サンタマリア
  • ムロツヨシ
  • 石井正則
  • 梅宮辰夫



1人の少年を人質にした籠城事件から物語は始まる。犯人は少年の家で何かを物色していた。木島率いる警察の突入で事件はあっさり解決する。しかし、この少年は別の警察署の職員殺害事件の目撃者でもあった。強引に少年を連れていこうとする捜査官に疑念を持った木島は少年を連れて逃亡の旅に出た。果たしてこれらの事件の裏には何があるのか……?


「踊るレジェンドドラマスペシャル」と称して2005年12月に放送されたテレビスペシャル。映画『交渉人 真下正義』の2ヶ月前に起こった事件を描いているそうな(私は映画は未見)。

『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』の酷さから「踊る」的なものへの興味が急速に失せ、『交渉人』も『容疑者』も観にいく気が起きなかった私。そしてこのドラマも同様に興味を持ちにくかったんですが、そこはそれ、テレビ=無料だから。

それに寺田進演じる「踊る」っぽくない古くさい刑事像が緩和剤になったというか。



「踊るレジェンド」なんて言ったところで織田裕二抜きの企画は所詮アカレンジャーがいないゴレンジャー(例えば高橋英樹が抜けた『三匹が斬る』はバランスが悪いとか)。

(ちなみに織田裕二は演技がうまい系の役者ではなく独自の魅力で魅せるタイプ、例えば『ラストクリスマス』なんてドラマとしてはダメダメだったけど織田裕二という存在が強引に成立させていたと思うわけですよ)

未見なので断定はできないけど、どうしても織田裕二の不在が気にかかりそうな「踊るレジェンド」映画。しかし、本作は『踊る』との接点がほとんどない木島を主役に据えることで、そんな織田裕二の影が消え、作品として成立したと思います。

中身はこれが本当に「火サス」や「土曜ワイド」のような普通の2時間サスペンスドラマ。強面の刑事が心を閉ざしている少年と2人旅をする中で心を通わせていくという王道中の王道な話に、味付けとして「踊る」を軽~く振りかけときましたってな感じ。普通に観れました。

『交渉人』を観ていなくても、おそらくこの辺がリンクネタなんだろうなぁと分かる程度のネタの入れ具合もちょうどいいお湯加減。まあ観てないことで目に留まらないネタもあるとは思いますがこれ以上だとちょっとクドい。



「踊る」未経験だけど2時間サスペンスは好きっていう年配の方などでも十分楽しめる作品。とはいえ金を出して観るレベルではないか。未見の人は再放送待ち?

★★

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