必殺仕事人2007

●必殺仕事人2007

監督:
  • 石原興(『必殺!三味線屋・勇次』)
出演:
  • 東山紀之
  • 松岡昌宏
  • 大倉忠義(関ジャニ∞)
  • 和久井映見
  • 水川あさみ
  • 原沙知絵
  • 野際陽子
  • 中越典子
  • 星野真里
  • 宇梶剛士
  • 伊武雅刀
  • 佐野史郎
  • 石橋蓮司
  • 団時朗
  • 藤田まこと
  • 菅井きん
  • 白木万里



「金は天下のまわりもの。ところがどっこい近頃は天下が金のまわし者。金さえありゃとは申しませんが、情けがありゃとも申せません。綺麗ごとばかりじゃとどのつまりの堂々めぐり。どうやらどの世に生まれてもこいつだけは許せねぇってな輩がおりますもので……」

南町奉行同心・渡辺小五郎は書庫番へと移動となった中村主水の後任に就く。そんなある日、米問屋から火が出て、たまたま難を逃れた娘からそれが火付け強盗だと仕事人への依頼が来た。仕事人2人の手で商売敵とそれとつるむ勘定組頭を始末したが、この事件にはまだ裏があった……。


ま、キャスティングを知った時から期待はしてませんでしたが、やっぱりただのジャニーズ興行で終わりましたね。

東山紀之、松岡昌宏、大倉忠義の芝居は舞台芝居そのまま。いや、いいんですよ、ジャニーズのライブかなんかでやる分には。でもTVというものはジャニーズファンじゃない人間だって『必殺』を見ようと思って見るわけでして。

芸能界の勢力図を見せられても困ります。



とにかく若い。江戸に生きる生活感など微塵も感じられません。人という生き物が抱く恨みつらみをどれだけ感じているか甚だ疑問で、どうにも暴走する若者にありがちな「自分たちのルール」で行動しているようにしか見えません。

そんな中で「必殺」であることをなんとか取り繕えたのは中村主水=藤田まことの存在。

本来、こうした歴戦の人間が数人いる中に、新参者として若造が1~2人入るという図式でこそ「人を殺す重み」というものを感じさせることができると思うのですが。

話は定番で面白味は皆無。まあ、スペシャル1本勝負では仕方ないところですが、なおのこと仕事シーン=ジャニーズプロモーションビデオの様相を呈しています。



最初の依頼の受け方はまるで脅し。この辺も若者の自分勝手なルール的で気分が悪くなります。

クライマックスで報酬を受け取った後、そのまま仕事に向かわないのは緊張感が途切れます。別に《経師屋の涼次》の料理の下ごしらえシーンはいらないよね。帰宅後に食ってるシーンだけで十分。

そもそも松岡=料理というキーワードが設定を邪魔してます。だったら表の仕事も料理人にして料理にまつわる道具で毒を盛ればいいのに。フグの針を飛ばして相手の顔中を針の山にするとかさ。

《からくり屋の源太》があっさりと仕事人になってしまうのも脱力。素人がいきなり凄腕の殺し屋ですか。しかも、殺す相手が仇の佐野史郎じゃないときては感情移入効果もなし。だからプロモーションビデオだと言いたくなるわけで。

エピローグに源太が子供と暮らしている(であろう)映像が無いというのも酷い。涼次の食事シーンなんてチョロっと見せれば十分なのに延々見せられるし。その分こっちを見せるべきでしょ。



あと中村主水にあんな小者をあてがうくらいなら無理に仕事させなくてもいいんじゃない?



正直、もう中村主水頼みの企画はやめて欲しいところ。私のフェイバリット必殺は『必殺必中仕事屋稼業』なので主水はいなくても問題なし。まあ、一般的には主水=必殺なんでしょうが、結果、それがシリーズを縛ってもいますし。

こういうジャニーズ企画との連動でもない限り、新作が製作されることがない現状は残念ですが、でもだからこそ製作陣はこれ幸いと開き直り、プライドある「これぞ時代劇」という仕事をしてほしかったものです。

こんなんだったらTVシリーズ化なんてやめてね。
実現しても絶対見ないから。

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