ローレライ

●ローレライ

監督:
  • 樋口真嗣(『ガメラ大怪獣空中決戦』特技監督)
原作:
  • 福井晴敏(『亡国のイージス』)
出演:
  • 役所広司(『THE 有頂天ホテル』)
  • 妻夫木聡(『ウォーターボーイズ』)
  • 香椎由宇(『リンダ リンダ リンダ』)
  • 柳葉敏郎(『踊る大捜査線 THE MOVIE』)
  • 堤真一(『着信アリ』)
  • 石黒賢
  • 佐藤隆太
  • ピエール瀧
  • KREVA



第二次大戦末期、1945年8月6日、広島に原爆が投下された。続く本土への原爆投下を阻止するため、朝倉大佐は日本軍がドイツ降伏後、密かに接収していた「伊号第五O七潜水艦」の出撃を命じた。
その艦長に任命されたのは特攻作戦への反対で左遷させられていた絹見少佐。その他、寄せ集めの乗員70名。伊507の"目"、《ローレライ・システム》の責任者・高須。そしてもう1人、謎の少女パウラ。だが、この出撃には裏があった……。


これはアニメですね。そう、戦記アニメを観る感覚で臨めば楽しいんじゃないでしょうか。私は実写映画を期待していたのでイマイチでしたが。

CGはあくまでリアルなCGアニメの域を超えていなかった。対するライブ部分も芝居をまるで引き出せていない。芝居ではなく画面のコントロールをして作っているのがアニメ(&特撮)の絵コンテ演出者の悪いところ。

これなら人物もアニメかCGにしてフルCGアニメとして作った方が良かった。

ヒロインの絵空事加減はただ者ではない。彼女に付随する《ローレライ・システム》もとんでもないけど。ただ見せ方によってはもう少し地に足が着いたと思う。荒唐無稽さを荒唐無稽のままにリアルに感じさせるアニメとは違うのだと監督には理解していて欲しかった。

ただこの辺、テレビで見かけたメイキング&インタビューの中で、監督は「もっと芝居を撮りたくなった」というような発言をしていたので、これを反省材料に次回に期待したい。

でも『ヘルボーイ』の時も書いたけど、ドイツの科学力ってネタとして使いやすいんだなぁ。



製作費などの諸条件もあったとは思うが、全てをCG処理で済ますのは日本の環境では無理があったと言わざるをえない。ああいうのはハリウッド並みのCGワークがあってこそ。潜水艦外シーンは絶対ロケをすべきだった。合成ショットでは開放感は生まれない。画面を作ることではなく人物の心を演出しようと思えば選択肢は決まっていたはずである。



物語はまあよくある話。映画『戦国自衛隊1549』『亡国のイージス』と並べるとどれも根幹は似たり寄ったりだし。ただし本作に限り福井晴敏は正確には原作ではないらしい(映画用にネタを提供し、自らも小説版を書いたという形)。



さて次回作『日本沈没』は大丈夫かなぁ。
樋口監督の念願だった作品だけに期待したいところですが。

★★

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