2046

●2046

製作/監督/脚本:
  • ウォン・カーウァイ(『恋する惑星』)
出演:
  • トニー・レオン(『インファナルアフェア』)
  • 木村拓哉(『シュート!』)
  • コン・リー(『始皇帝暗殺』)
  • フェイ・ウォン(『恋する惑星』)
  • チャン・ツィイー(『ラッシュアワー2』)
  • チャン・チェン(『ブエノスアイレス』)
  • カリーナ・ラウ(『欲望の翼』)



時は2046年。「2046」に行けば失った愛を見つけられるという。それが真実かは誰も知らない。なぜなら帰ってきた人間は1人もいないから。ただ1人の男を除いて。その男は再び「2046」へと向かう列車の中にいた。それは女性アンドロイドが客室乗務員を務める列車。

時は1960年代後半。愛を忘れた男は身近な人間をモデルに小説を書きはじめた。題名は「2046」……。


つまらない。

えっと、主人公は宿泊しているホテルの支配人の娘と日本人男性との叶わぬ恋に、かつて愛を成就できなかった自分を重ねあわせ心が揺さぶられたことで2人をモデルに小説「2046」を書いたらしいです。「らしい」というのは、パンフでストーリーを見るまでさっぱり感じられなかったから。

パンフを見たら他にも「こんな奴出てたっけ?」というのがあったりして。しかもインタビューを読むとそれなりの描写が折り込まれているはずで……って、ドコだよ、それ。影も形も無かったよ。

ちなみに、日本人をモデルにしたキャラクターに自分自身を投影しているのだと主人公が気付く部分はモノローグで分かるから大丈夫……ていうか、分かりやす過ぎ。そもそもモノローグで語るスタイルは安易だと思う。映像作家のくせに。いや映像作家だからか。映像で物語を語れないから独白に頼るんだよね。

監督の作品っていつもこんなんなんですか? 実はウォン・カーウァイ初体験の私。撮影のクリストファー・ドイルの映像の独特さといったものは知識として知ってはいましたけど、ホンマに映像だけで中身がないとは。あの~、ファンの方、これは成功作なの?失敗作なの?



このプロップだったら、現在(現実)と未来(小説)の比率を半々にして交互に対比させなければ駄目でしょ。なのに現実の反映である小説の映像がさっぱり出てこない(隣室の女性とのエピソードが妙に長い)。小説を書き始めるのが映画の中盤を過ぎてからなので、ある意味当然ですが。だったら最初に2046の描写を入れてくれるなよ。

キムタクは完全に小説『2046』内の創造のキャラクターであった方が良かった。その方が純粋に主人公の投影となりえたでしょうに。で、未来の世界のラストカットで『1967』とかいう小説をキムタクが書く描写で終わったりして。あれ?現実と虚構ってどっちがどっちなんだろ?とか思わせる終わり方でね。



どうもこういう芸術気取りの映画を祭り上げるのって嫌いなので。
趣味の人はどうぞ。

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