LOVERS

●LOVERS

監督/製作/原案/脚本:
  • チャン・イーモウ(『HERO~英雄~』)
出演:
  • 金城武(『リターナー』)
  • チャン・ツィイー(『ラッシュアワー2』)
  • アンディ・ラウ(『インファナル・アフェア』)
  • ソン・タンタン



中国、唐の時代。国政が腐敗し反政府勢力が台頭していた時代。最大勢力《飛刀門》の頭目の娘が遊郭にいるという情報を得た役人の劉(リウ)は一計を案じ、同僚の金(ジン)に潜入捜査を頼んだ。捕まった小妹(シャオメイ)を牢から逃がすジン。そのまま飛刀門のアジトへ案内させる計画だったが、逃げる2人への追っ手の手は止まらない……。


予想してたよりも断然面白かった。
『HERO~英雄~』好きなら絶対に好きになるでしょう。
アクションよりどんでん返しの妙を楽しむ作品です。

ちなみにちょっと勘のいい方なら物語の展開は大旨予想出来るはず。
逆に深読みし過ぎないくらいでちょうどかも。
(ヒント:あくまでも主人公は金城武)



しかし本質はその先にある愛憎。
ジン、リウ、シャオメイの関係性が明らかになった時が終着点ではない。なぜならそこから始まる感情こそがこの映画の中心だから。

『LOVERS』──この題名はどうだろう?表層的ではないのか?などと観る前は思ってましたが、帰結する場所があそこであるならこれほど的を射たものはないですね。

画面に溢れる"色"。前作『HERO~英雄~』でも色が重要な役割を担ってましたが、本作の色彩感もまた美しい。遊郭の美術とその中にある衣装たちの溢れんばかりの色模様にまず圧倒された。以降も全ての色が考え尽くされ配置してある。

唯一、クライマックスの雪だけはアクシデントからの変更だったそうですが、それさえも「この場面はこれしかない」と感じさせる"色"と思えた。本作もまた色が物語を語っていました。



武侠映画でもあり、恋愛映画でもあり。
しかし、私は人間ドラマとしてお薦めしたい。是非。

『HERO~英雄~』もそうだったけど「武侠アクション映画」という宣伝の仕方が強いのがもったいない。武侠映画とは日本で言う時代劇と思ってもらえれば分かりやすいか。時代劇も様々あるのに『たそがれ清兵衛』を「剣劇アクション映画」と宣伝してるようなものですって。

★★★★

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