オクトパス

●オクトパス

監督:
  • ジョン・エアーズ
出演:
  • ジェイ・ハリントン
  • デビット・ビークロフト
  • キャロリン・ローアー
  • ラヴィル・イシアノフ



時は1962年10月のキューバ危機。ソ連原潜レニングラード号は、ある"荷物"をカストロに届ける途中、米艦の攻撃で海底に沈んだ。
そして38年後。ブルガリアのアメリカ大使館が爆破テロの標的にされた。その場で国際的テロリスト"キャスパー"は逮捕されたが、アメリカへの護送中のテロリスト仲間からの襲撃を避けるため潜水艦での護送となった。だが、その途中、潜水艦を襲う"何か"がいた……。


やっぱりつまらないなぁ。製作はユルいB級作を作り続ける「ヌー・イメージ社」なので出来も知れているというもの。

要素も詰め込むだけ詰め込んだだけ。
「歴史要素」「爆破テロ」「情報分析が主の若きCIA諜報員が実務に放り込まれる」「潜水艦アクション」「巨大生物」「テロリスト集団による豪華客船乗っ取り」etc……。

かように『オクトパス』というタイトルのくせにその要素はほんの一部。爆破テロとテロリスト集団による豪華客船乗っ取り準備のくだりが無駄に長く、その内容のバラエティさに焦点はぼやけまくり。



まあ、コンセプト自体がテキトーな作品に言うのはお門違いなのは分かってるけど、気になる部分は実に多い。

爆破テロ現場に居合わせた若きCIA諜報員ロイは、実務に不馴れながらもブルガリアに他に適任者がいないからって護送役に抜擢。いないってのもどうかだけど、だったら民間機での護送でもないんだから潜水艦乗組員に事情を話して鉄壁な警護をすれば良かったのでは?

艦長らに素人扱いされたと憤る主人公は、爆破テロ犯を艦内に逃がしたことを艦長にどやされると「僕はこういう任務にはむいてないんだ!」と逆ギレ。「こんな任務したくなかったんだ」「そんなこと言うなら艦長だって自分勝手だ」「みんなに迷惑かけたんなら謝りますよ」と、お前は思春期のガキかってぐらいのキレ方。実際、この時点で乗組員1人殺されてて「迷惑かけたんなら」はないよね。

全体的に人物描写の出来てなさにイライラ。水圧の恐怖から乗組員1人が銃で自殺する描写が長めに挿入されるけど、ただ挿入されるだけだったりするし。

潜水艦を襲う怪物は、1962年に沈没したソ連原潜から流出した「細菌兵器」の影響で数世代後に突然変異したという設定。冒頭のエピソードはこのためだけで本編には一切関係なし。つまりはそれっぽい設定を盛り込みたかっただけ。



潜水艦からの脱出劇は『エイリアン』。
豪華客船を襲う巨大ダコはさながら『ザ・グリード』。
最後の決着の付け方は『ジョーズ』。

巨大タコCGはまあまあ。
安さは否めないけど作品自体が安いからちょうどいいや。
それにしても巨大ダコは見事にテロリストだけをピンポイントで襲ってくださる。ありがたやありがたや。



時間潰しにすらならないC級作。
駄目さ加減をネタに大勢で笑って観れるなら。

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