インファナル・アフェア

●インファナル・アフェア

監督/プロデューサー:
  • アンドリュー・ラウ(『風雲ストームライダーズ』)
監督/脚本:
  • アラン・マック
出演:
  • トニー・レオン(『ゴージャス』)
  • アンディ・ラウ(『炎の大捜査線』)
  • ケリー・チャン(『冷静と情熱のあいだ』)
  • サミー・チェン(『Needing You』)
  • エリック・ツァン(『七福星』)
  • アンソニー・ウォン(『八仙飯店之人肉饅頭』)



10年……警察学校を追放されたと見せかけてマフィアへの潜入捜査を命じられた男・ヤンはその途方もない時間に疲弊していた。時を同じくしてマフィアから警察学校へ送り込まれた男・ラウは確実に警察内部での地位を固めていた。そんなある日、1つのガサ入れから警察とマフィア、各々に潜入者がいると分かったことで運命の歯車が動き出した……。


唸りますね。
潜入捜査官という題材の映画は多いですし、逆に警察機構へ悪人が潜入する映画にしても少なからずありますが、2つの視点を表裏一体として同時に描くとは。この唸り具合は『フェイス/オフ』以来かも。

冒頭の潜入捜査官ヤンの10年の荒れた生活描写によって、彼が自己のアイデンティティーを見失いそうになるのも当然と思える上手さ。それは彼の存在を唯一証明出来る上司への苛立ちと安堵の危うい精神バランスからも感じられ見事です。

一方のマフィアからの潜入者ラウが安穏と暮らす様が対照的に描かれることでその感覚は更に顕著になりますが、同時にその日常の積み重ねによってラウが自らの社会的地位への執着心を抱くようになることを感じさせる効果もあるわけで、この辺り構成に無駄がありません。

各々を取り巻く環境が社会的な善悪で割り切ることの出来ない点もGOOD。本来はその場にいないはずの自分を受け入れる仲間たちへの愛着。自分の気持ちの置き場に悩む2人の姿はまさにこの物語の光と影と言えるでしょう。

無理にでも気になる点を挙げるとすれば、一方が相手に正体を明かす部分が思っていたよりも描写がアッサリだった点が少々もったいなかったかと。2人はずっと背中合わせでい続けたのだから、もっとハッとさせても良かったかなぁと。

最後はほんの少しの歯車のズレによって……とと、これ以上は書けませんな。



「ハリウッドでのリメイク権獲得」という指標で評価するような人たちは嫌いですが(だって単に現在のハリウッドが枯れてきた証なだけなんですから)、本作のリメイク権最高額という話には納得。まあ『リング』のようにアジア人たる我々には本作を観れば十分である可能性は大ですが。

というわけで、すぐに観れる本作をお薦めです。

★★★★

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