トム・ヤム・クン
●トム・ヤム・クン
原案/製作/監督:
取り戻したい愛がある
取り戻したい象がいる
もうね、思い出すだけで涙涙ですよ。
愁いを帯びた象という存在にはとんと弱いので涙倍増でした。
まずはトニー・ジャーのアクション。
益々バラエティに富んで往年の香港アクションを彷佛とさせます。
敵が待ち構える4階建ての店内を駆け上がる1カットアクション。
次々と現れる49人との連続組み手。
車両置き場でのエクストリーム軍団とのチェイスなんて正に成龍作品だし、寺院での連戦ぶりは『死亡遊戯』を思い起こさせたり。
構成も随分と進歩。
『マッハ!!!!!!』がトニー・ジャーのアクションと淀んだ若者文化描写が遊離していてぎこちなかったのに比べ、本作はアクションでドラマを紡ぐという基本的な部分が出来てきてます。まだ足りないけど。
でも犯罪描写のネガティブさは相変わらず。今回はそれがトニーに直接関わるドラマに組み込まれていたので違和感自体はそれほどありませんでしたが。
ハリウッドまでいかれても困るけど、もう少し明るい話でトニー・ジャーのアクションを見てみたいです。今のスタッフと組んでる限り無理かなぁ。
クライマックス、カームがやっとポーヤイを探し当てた時の気持ちを慮ると……。そして最期の最期にカームを救うあの……。ポーヤイはずっとカームを暖かく見守っていたのだと……。
タイでは開発の影響で象が減少しているとのこと。
人と象との関係を考えさせる映画でもありました。
原案/製作/監督:
- プラッチャヤー・ピンゲーオ(『マッハ!!!!!!』)
- トニー・ジャー(『マッハ!!!!!!』)
- ペットターイ・ウォンカムラオ(『マッハ!!!!!!』)
- ジョニー・グエン(『ブラック・ダイヤモンド』)
- ボンコット・コンマライ(『the EYE3』)
- チン・シン
取り戻したい愛がある
取り戻したい象がいる
タイのとある村、そこには王に献上する象を育ててきたムエタイ兵士の末裔が暮らしていた。その1人、カーム少年は象のポーヤイを家族として、その牙を揺りかごに成長してきた。そんなポーヤイにも子供が出来た。名前はコーン。それはカームの弟になった。
そんなある日、密猟者にコーンの母親は殺されてしまう。その悲しみを乗り越えた頃、立派に育ったポーヤイを審査会に出すことになった。だが、その会場にはあの密猟者がいた。それに気付いたポーヤイは暴走する。しかもその頃、コーンが誘拐され、コーンを餌にポーヤイも捕まってしまう。
カームは2頭を追ってオーストラリアへと飛ぶ……!
もうね、思い出すだけで涙涙ですよ。
愁いを帯びた象という存在にはとんと弱いので涙倍増でした。
まずはトニー・ジャーのアクション。
益々バラエティに富んで往年の香港アクションを彷佛とさせます。
敵が待ち構える4階建ての店内を駆け上がる1カットアクション。
次々と現れる49人との連続組み手。
車両置き場でのエクストリーム軍団とのチェイスなんて正に成龍作品だし、寺院での連戦ぶりは『死亡遊戯』を思い起こさせたり。
構成も随分と進歩。
『マッハ!!!!!!』がトニー・ジャーのアクションと淀んだ若者文化描写が遊離していてぎこちなかったのに比べ、本作はアクションでドラマを紡ぐという基本的な部分が出来てきてます。まだ足りないけど。
でも犯罪描写のネガティブさは相変わらず。今回はそれがトニーに直接関わるドラマに組み込まれていたので違和感自体はそれほどありませんでしたが。
ハリウッドまでいかれても困るけど、もう少し明るい話でトニー・ジャーのアクションを見てみたいです。今のスタッフと組んでる限り無理かなぁ。
クライマックス、カームがやっとポーヤイを探し当てた時の気持ちを慮ると……。そして最期の最期にカームを救うあの……。ポーヤイはずっとカームを暖かく見守っていたのだと……。
タイでは開発の影響で象が減少しているとのこと。
人と象との関係を考えさせる映画でもありました。
★★★★
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