ボイス

●ボイス

監督/製作/脚本:
  • アン・ビョンギ(『ナイトメア』)
出演:
  • ハ・ジウォン(『リメンバー・ミー』)
  • キム・ユミ
  • ウン・ソウ
  • チェ・ジヨン
  • チェ・ウジェ



終盤が面白かった。正直、中盤までは「ああ、この程度か」と落胆していたんですけど、ラストのドンデン返しで印象が180度とは言いませんが、ちょっと良くなりました。

ただ、その終盤も含めて私はただの1度も怖がれなかったのも事実(携帯電話をモチーフにしているなら、その呼び出し音がなった瞬間にビクッとしてしまうような怖さがあって然るべき)。本作はホラー映画というよりサスペンスタッチの偏愛映画とでも言う代物ですね。

携帯電話版『リング』と言うのは簡単ですが、中盤までの『リング』っぽい部分(女性記者が事件の謎を追う部分)の見せ方はイマイチ。



冒頭、エレベーターで恐怖する女性がいますが、これが後に一連の不審死の1人だと分かります。これがリストを追って2人目ぐらいで当たってしまうのがもったいない。リストを追った末、最後の女子高生の手前にいれば、我々観客が冒頭で見た女性を「記憶」として認識し、ハッとさせられたでしょう。

そもそも主人公は女性記者よりも少女の母親であるべき。
この映画のキモは、携帯電話を受けてからおかしくなってしまった少女なのですから。何故か父親を偏愛し母親を嫌う様(さま)、その描写を中心に据えるべきもの。ならば、自然と母親が主人公に相応しくなります。

序盤は女性記者が友人の家を借りるまでの段取りにすぎないので、思いきって女性記者が引っ越してくる場面から始めた方がテンポが良くなったでしょう。そこに行き着くまでの事は家で荷物を整理している間に回想として挿入します。

それにともなって、女性記者を脅迫していた援助交際男の中盤エピソードはカットしていいでしょう。女性記者の「携帯電話の番号変更」「引っ越し」の原因として存在するぐらいで十分です。そうすれば逆に彼のキーワード《援助交際》が、暗に物語全体の伏線として活きたでしょうに。

こうした点を修正するだけで終盤の大ドンデンが更に効果的になるハズ。惜しい。



今回の注目株、リンダ・ブレアの再来とも言われる少女役のウン・ソウの演技は確かに圧巻ですが、そんなわけで物語上、活かし切れていないのが残念なトコロ。しかし、電話を受けておかしくなる以前から憎たらしく感じる顔立ちというのはどうなんでしょ?(笑)

とりあえず、変に期待しなければ十分観れる映画です。

★★★

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック