名探偵コナン/迷宮の十字路

●名探偵コナン/迷宮の十字路

監督:
  • こだま兼嗣(『シティーハンター』)
声の出演:
  • 高山みなみ
  • 山崎和佳奈
  • 神谷明
  • 堀川りょう
  • 宮村優子
  • 山口勝平
  • 林原めぐみ
  • 茶風林
  • 高木渉



私の第一声は「おぉ、ちゃんと面白いじゃん」でした。
だって、前作の『ベイカー街の亡霊』は《推理モノ》ではなく《異世界アドベンチャー》になっちゃっててガッカリでしたからね。シリーズが重ねられるごとに派手になるばかりで前作はそれが極まったなぁ、と。

なので、もはやコナンはそういった子供向け娯楽作品として作られていくのだなぁと諦めて、本作には本当に髪の毛1本ほどの期待もしていませんでした(でも観に行ってるんですよね、私(笑))。ところが本作は1作目に次ぐいい出来でなんとも嬉しい裏切りでした。



本作の成功はコナンと平次の《バディムービー》にした点。

コナンと平次、それぞれが別々の事件を追ったことで京都で出会い、2つの事件が裏で繋がっていると確信した2人が一緒に事件を追うことになるのですが、これが大正解。

2人が力を合わせて事件を解決することはテレビでは何度かありましたが、劇場版では初(『世紀末の魔術師』では平次はいつの間にかフェードアウトしてましたしね)。劇場版という大舞台ではコナン1人の視点だけだと一本調子で少々苦しくなってきたところ、平次というもう1つの視点を加わえることで展開が広がりました。

なにより、コナンがのびのびと事件に臨める姿は、その正体を知る平次が一緒ならでは。いつもなら推理を進めても結局はコナンの頭の中の独白にすぎないものが、今回は2人の会話として進展するので観ていて開放感があります。

こうした2人の相棒っぷりは、本作のキーワード「義経と弁慶」との対比としての意味合いが強いようですが、劇場版コナンが目指す娯楽路線には向いていると思うので、またこのコンビの作品を観たいですね。



謎解き部分は、まあ、コナンらしい強引な感じながらも京都を知る者には面白さアップなんでしょうね(地理絡みネタは知ると知らないとでは大違いですから)。あと、平次の初恋の結末は大方の……いえ、観た人全員の予想通りなのはご愛嬌(笑)。もう少し捻れってば。

コナン好きなら大満足の出来。
ただのアニメファンでも観て損はないと思います。
この調子で来年も面白くありますように。

★★★★

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