ウルトラマンコスモス2/THE BLUE PLANET

●ウルトラマンコスモス2/THE BLUE PLANET

監督:
  • 北浦嗣巳
出演:
  • 杉浦太陽
  • 斉藤麻衣
  • 松尾政寿
  • 風見しんご
  • 斉藤りさ
  • 西村美保
  • 嶋大輔
  • 坂上香織
  • 市瀬秀和
  • 須藤公一
  • 鈴木繭菓
  • 木之本亮
  • 高樹澪
  • 嶋田久作
  • 赤井秀和



大人になり《チームEYES》の隊員となったムサシとコスモスの活躍と別れを描いたテレビシリーズの数年後……宇宙飛行士となったムサシは宇宙で人知れず戦っているコスモスの姿を見る。相手は数々の星を死の星に変えてきた《怪獣兵器スコーピス》。 そして、その魔の手は地球にも迫っていた……!


本作は「ムサシ、最後の決戦!」と銘打って、コスモス完結編として作られた作品。ただし、当時テレビシリーズの放送延長が決まり、ムサシとコスモスの別れが描かれないままに公開することになってしまったという、ある意味、不運な作品でもあります。

とはいえ『仮面ライダー龍騎』が「最終回先行映画化」と銘打った作品を公開した前例を考えれば、それは余り気にしなくてもいいかもしれませんが……まあ、ビデオ媒体になった今となっては時系列順に観ればいいんですけどね)

さて、内容ですけど……これが残念ながらイマイチ。



映画はコスモスが人知れず宇宙で戦い続けている姿をムサシが目撃する描写から始まりますが、ここが本作の最大の問題点と言っていいでしょう。

中盤、スコーピス襲来による地球の危機に際して、ムサシは「……コスモスはもういないんだ」と痛感するのですが、でも、上記のように冒頭で「再会」してしまっているのです。ここで、観ている側と登場人物との間に意識の乖離が生まれてしまいました。

子供向け作品の場合、食い付かせるためにどうしても冒頭にヒーローの活躍を入れなければならなかったりするのですが、今回ばかりは「コスモスがいない世界」が前提でなければ話が成立しないのですから、思いきって止めて欲しかったですね。

同様に、コスモスの新モードと宣伝された透明な姿のコスモスが現れる場面もムサシが夢想したものだったという「夢オチ」でガッカリ。これもまた、子供を飽きさせないために一定時間以上コスモスが画面に出ない時間を作らないようにした結果なわけですが……そんな小手先のテクニックだけで作って欲しくないです。少々、子供を馬鹿にしてやしませんか?



この2点だけでも直せば、それなりに及第点の作品になったと思います。本作はコスモス不在の中で、地球=ブループラネットに生きる者たちが自らの力で頑張ったところから始まる物語なのですから。

余談ですが、こうなると当時の事件絡みで生まれたアナザーバージョン《少年ムサシ編》の方が、もしかすると作品として成立しているかも? 未見なので断言は出来ませんけどね。

★★

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