ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス/THE FINAL BATTLE

●ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス/THE FINAL BATTLE

監督:
  • 北浦嗣巳
出演:
  • 杉浦太陽
  • 吹石一恵
  • 市瀬秀和
  • 嶋大輔
  • 坂上香織
  • 須藤公一
  • 鈴木繭菓
  • 高橋ひとみ
  • 斉藤麻衣
  • 松尾政寿
  • 高樹澪
  • 嶋田久作
  • 清水圭



前作でコスモスのピンチに駆け付けた、もう1人のウルトラマン《ジャスティス》。しかし、彼は人類の味方などではなかった。

前作から3年後、ムサシは宇宙飛行士として《ネオユートピア計画》の実現にこぎ着けていた。その輸送ロケットの打ち上げ直前、突如、ロボット兵器《グローカーボーン》が現れた。そこへ駆け付けるコスモスとジャスティスだったが、なんとジャスティスはコスモスに攻撃を仕掛けてきた。ジャスティスの行動原理《宇宙正義》……彼は言う「地球は宇宙を滅ぼす存在だ」と!


将来、起こすと予想される罪で裁かれリセットされようとする地球。これってイラク戦争と印象が丸かぶりです。現実にアメリカにリセットされた国、イラク。実際、アメリカが掲げた正義って宇宙の調和を計ろうとするグローカーらの言い分と同義でしょう? 恐っ。

まあ、古くは『ザンボット3』から『トップをねらえ!』まで「地球人は宇宙の害悪なのではないか?」という切り口を持つ作品は多々ありますが、これほどまでに現実がリンクしてしまった作品は無いでしょう。脚本が作られたのはイラク戦争以前だそうですが、製作側もまさかという思いでしょうね。

物語自体は「宇宙正義を掲げたジャスティス=ジュリの苦悩」と「冒頭で死んだコスモス=ムサシを救おうと奔走する仲間たち」の2つの視点で構成されています。

過去、同様の裁断が下された星に猶予を与えながらも裏切られたことがあるジュリ。彼女が地球の命たちと触れたことで見せる変化描写はちょっと紋切り型ではありますが、命について悩むその姿は、観ていた小さい子たちも十分共感出来たのではないでしょうか?

また、ムサシを救おうとする仲間たちの姿は、理不尽な要求に抗う人類の姿を映す鏡として、地球規模の話を身近で感情移入できる形にしており上手いです。前作と同じ布陣でこの差は何?ってくらいに(笑)。



本作は映画のみのキャラクターであるジャスティスを主人公に据えたことで物語の視点がハッキリし、きちんと映画してます。前述の大人が観たときに感じる深い部分も含めて、食わず嫌いせずに是非とも観て欲しいですね。

こうなると「毎回、地球の文化に戸惑いながらも命を再認識するジュリ」を主人公にしたテレビシリーズが見たくなっちゃいます。もちろん吹石一恵主演&本作で生まれたフブキ隊長率いる新生チームEYESでね。

★★★★

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