ゴジラ×メカゴジラ

●ゴジラ×メカゴジラ

監督:
  • 手塚昌明(『ゴジラ×メガギラス/G消滅作戦』)
出演:
  • 釈由美子(『修羅雪姫』)
  • 宅麻伸(『ゴジラ('84)』)
  • 友井雄亮(『仮面ライダーアギト』)
  • 水野久美(『怪獣大戦争』)
  • 中尾彬(『ゴジラVSメカゴジラ』)



うわ~、めっちゃ燃える!
ここまで面白かったゴジラは個人的には『ゴジラVSビオランテ』以来かも(前作『大怪獣総攻撃』は金子監督の「俺ゴジラ感」が強かったもので)。

ハリウッド版ゴジラ後製作の『ゴジラ2000』以降の作品は全て1954年の第1作の続編という形をとっている今シリーズ。そこで、本作は……

[1954年:ゴジラ襲来]
芹沢博士開発のオキシジェンデストロイヤーで撃退
[1961年:モスラ襲来]
ロリシカ国から借りた原子熱線砲で対応
[1966年:ガイラ出現]
原子熱線砲の研究から生まれたメーサー殺獣光線砲で撃退

……という歴史を歩んだ世界として、メーサー砲を主要装備とする対特殊生物自衛隊=特生自衛隊が組織されています。



そして1999年に再びゴジラが日本を襲撃。
そのとき、釈由美子演じる「家城茜」はメーサー砲オペレーターとしてゴジラと対峙。しかし戦闘中、別の軍車両と接触。相手の車両に乗っていた隊員が死亡するという事故を起こします。

この辺りまでは手塚監督の前作『ゴジラ×メガギラス』の主人公とかなり似ています(どちらも女性隊員ですし)。
しかし『~メガギラス』の主人公は自らの暴走が原因で仲間が死亡したにも関わらず、全ての罪をゴジラに負わせ、敵討ち気分でゴジラを追っていました。
観ていた私は「これはきっと主人公は話の途中で自分の罪からの逃避行動としてゴジラを追っていたと気付くんだろうなぁ」と期待していたら何もなし。ガッカリでした。

対して本作の主人公・茜はあくまでも不慮の事故であったにも関わらず自ら左遷を望みます。また感情を内に閉じ込めるタイプのキャラクターは今までのゴジラヒロインでも出色の出来。釈由美子さんの演技と相まって、まさに惚れましたよ。



そんな女性主人公が《機龍》のオペレーター(操縦者)という設定ですからアニメっぽいと言われるのも分かります。今回のメカゴジラは1954年に襲来したゴジラの骨から作ったクローンを骨格にしており、その設定からして『エヴァ』が自然と頭に浮かびますし。

でも、どちらかと言えば「実写で初めて巨大ロボット物を成立させた作品」と言うべきでしょう(そういえば過去に同じ東宝作品で『ガンヘッド』という失敗作がありましたねぇ)。タイトルも『ゴジラ~』とついてはいますが、『機龍』という巨大ロボット映画にゴジラという名悪役怪獣が出演した、という図式ですね、これは。

とにかくメカゴジラ《機龍》がかっこいい!
デザインだけでは旧メカゴジラの頭を平成メカゴジラの体に乗っけた+α程度の印象でしかなかったのですが、動き出したらこれがめっちゃかっこよく見えるんです。特に終盤、月をバックに空中発進した姿にはマジで身震いしました。



前作と比較して「子供向け」と言われる本作ですが、そんなことはありません。アニメファンも必見です!

★★★★★

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