轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊

●轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊

監督:
  • 渡辺勝也(『特捜戦隊デカレンジャー/フルブラスト・アクション』)
出演:
  • 高橋光臣
  • 齋藤ヤスカ
  • 三上真史
  • 中村知世
  • 末永遥
  • 出合正幸
  • 斉木しげる
  • 長澤奈央
  • 阿部薫
  • 吉田友一
  • 松本寛也
  • 市川洋介
  • 大高洋夫
  • 斉藤レイ
  • 山本梓
声の出演:
  • 古谷徹
  • 堀秀行
  • 草尾毅
  • 高戸靖広
  • 田中信夫



時の魔神クロノスが大神官ガジャと手を組んだ。ボウケンジャーの5人はクロノスの力で異空間に閉じ込められてしまう。1人残されたボウケンシルバーだったが、その前にアカレッドと名乗る謎のヒーローが現れ、先輩戦士たちの助力を得よと住所録を置いていった。ボウケンシルバーは言われるがままに奔走するが、先輩戦士たちは皆それぞれの生活で忙しくしていた……。


Vシネマ『VS』戦隊シリーズ第12弾。
今年は前年のマジレンジャーが相手ではなくて『VSスーパー戦隊』と称して過去シリーズからバラバラに先輩戦士が登場です。

一応、今回は30作記念という体なんでしょうが、第7弾のガオレンジャーも『VSスーパー戦隊』だったので「またやるの?」って感じが少々。このペースだと5年に1回はスーパー戦隊なのかな。



本作はボウケンジャー5人が序盤で捕われてしまうため、主人公は完全にボウケンシルバー=高丘映士。

これがとても良かった。

高丘映士というキャラがしっかりとキャラ立ちしてたこともありますが、途中参加の追加戦士を中心に据えた映画(Vシネだけど)というのは新鮮です。

6番目の戦士が仲間との絆を大事にすることで動くドラマは、ともすれば5人+1人としか扱われかねない追加戦士という存在を、本当の根っこの部分でチームの一員にする力がありました。

で、そんな目線で観ると、残念なのがアカレッドの存在と先輩戦士メンバーの顔ぶれです。



アカレッドは「歴代の赤の戦士たちの平和への願いから生まれし者」という存在。これはシルバーメインの話ではなく、リーダーとして自信を無くしたボウケンレッドに「レッドとは何か」を教えに来るとか、そんなドラマ向きではなかろうか。

先輩戦士メンバーに関しては顔ぶれが少々中途半端な感じ。『ガオVSスーパー戦隊』での先輩戦士メンバーがかなり豪華な記念的布陣だったのに比べると本作はかなり弱い。

『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』
・ビッグワン=宮内洋
・レッドファルコン=嶋大輔
・ギンガブルー=照英
・ゴーイエロー=柴田賢志
・メガピンク=東山麻美

『ボウケンジャーVSスーパー戦隊』
・ハリケンブルー=長澤奈央
・アバレブラック=阿部薫
・デカブレイク(白)=吉田友一
・マジイエロー=松本寛也
・マジシャイン(金)=市川洋介

色的に赤、ピンクの不在が痛い(アカレッドは最初と最後しか登場しない)。ブルーも水色系で薄い。追加戦士が2人もいる(アバレブラックもちょっと変則メンバーなので3人?)。

ならば逆に、主人公=ボウケンシルバーにならって先輩戦士メンバーも全員6番目戦士にすれば色味も関係なくなり統一感も出て良かったと思うんですがどうでしょう。




ちなみに本作を分析すると、敵キャラにツエツエが登場し、アカレッドの変身がガオレッドまでということで、『ガオレンジャー』以降の5戦隊に限定した内容になっています。

これは海外での『パワーレンジャー』がガオレンジャー相当の『~ワイルドフォース』以降、製作がサバンからディズニーになったことと符合するんですが何か関係はあるのでしょうか?(権利関係的に映像を使いやすいとか) でも『~ワイルドフォース』で過去レッド総登場をしてるから関係なさそうな……う~む、わからん。

最初、タイムファイヤー(赤)がいると並んだ時の色加減が良さげとか考えたんですが、この法則にのっとると使えませんね。



ガオシルバーは玉山鉄二的に無理。
アバレキラーは設定的に無理。
シュリケンジャーには素顔がない。
で、考えると……

・カブトライジャー(赤)=白川裕二郎
・クワガライジャー(青)=姜暢雄
・アバレブラック
・デカブレイク(白)
・マジシャイン(金)

あとはアカレッドの役目をシュリケンジャーが担当すると完璧。どちらも素顔のない戦士なので、古谷徹→松野太紀の変更だけで済むし。とはいえ、アカレッド抜きだと30作記念感が無くなるのが難ですけど。



結局のところ『VSスーパー戦隊』というタイトルが強すぎるだけで、内容だけ見ればボウケンジャーの一遍としてとてもよく出来ています(タイトルを『轟轟戦隊ボウケンジャー/集え!最強の戦士たち』とかにしたらちょうどいい感じ)。

30作記念アカレッド登場とボウケンシルバー主演ドラマが最後の部分でドラマツルギー的に噛み合ってませんが、お祭り作品としてむしろバラエティに富んでいると思って楽しめばOKかな。

あとはエンディング(作曲:渡辺宙明)を串田アキラ、宮内タカユキ、MoJoの御三方が歌っていることに感動。耳に馴染んだ歌声が勢ぞろいです。こいつは聴き逃せませんよ。



余談ですが、メイキング映像で見るデカブレイク役の吉田友一は『マジVSデカ』の頃から思い入れたっぷりさが変わってなくて好印象。マジイエロー役の松本寛也も前年5色メンバー中、唯一の出演だけあって思い入れが強い感じ。売れたらヒーロー番組をプロフィールから消す人も多い中、是非2人には変わることなく頑張ってほしいものです。

★★★

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