THE JUON/呪怨

●THE JUON/呪怨

製作:
  • サム・ライミ(『死霊のはらわた』)
監督:
  • 清水崇(『呪怨』シリーズ)
出演:
  • サラ・ミシェル・ゲラー(『バフィー/恋する十字架』)
  • ビル・プルマン(『キャスパー』)
  • ジェイソン・ベア(『ロズウェル/星の恋人たち』)
  • ケイディ・ストリックランド(『アナコンダ2』)
  • 石橋凌(『BROTHER』)
  • 真木よう子(『パッチギ!』)
  • 藤貴子(『呪怨』シリーズ)



面白いけどなんとも微妙な作品。リメイク作であるが故の「展開を知ってしまっている」「オリジナル版との比較をついついしてしまう」という枷が最後までついてまわってしまったかなぁ。でもまあ、これが初呪怨という人なら素直に観れるので問題はないでしょうが。

監督は二転三転した結果、オリジナル版の監督本人がリメイク版をも監督するという珍しい事態に。しかし、そのお陰で『ザ・リング』のような焦点のぼやけた作品にはならなかったので結果的には良かったかと。

ただ、日本人の目からすると「日本人監督による日本を舞台にした映画」は、まんま日本映画でしかないですな。錚々たるハリウッドの俳優たちも安く感じてしまう不思議。ほら、よく日本映画に日本語の怪しい(もしくは吹き替えられている)外国の方が出てたりするあの雰囲気ですよ。中でも石橋凌がトドメを刺した感が(笑)。



さて『呪怨』という作品は「そこに触れてしまった者は否応なく呪われ続ける」という極限まで研ぎすました恐怖が全てだったはず。しかし、本リメイク作においては「外国人が日本という異文化の中で暮らす精神的不安」という部分が加味されてます。まるでホラー版『ロスト・イン・トランスレーション』……って、日本人監督なんだから日本を描けるのも当然か。

それが上手いアレンジなのか微妙にズラしてしまったのかの判断はしにくいトコロではありますが、同じ監督がリメイクを作る唯一の意義がそこだったのかも? とはいえ、そもそも、このキャストで日本を舞台にした段階でこういった味付けになるのは必然ですけどね。

まあ、元々のお客さんであるアメリカ人にとっては精神的な不安を感じさせるこの感覚はいいプラス要素と言えるでしょうね。アメリカの物質的な恐怖とは違う、日本的な「呪い」の感覚を感じさせるためにも必要な部分なのかもしれません……私は日本人なのでよく分かりませんけど。



ホラーを観たいなら素直にお薦め。
中でも邦画は余り観ないってタイプの人にはもってこい。
でも日本人ならオリジナル版の方が怖がれますよ。

★★★

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