シャーロットのおくりもの

●シャーロットのおくりもの

監督:
  • ゲイリー・ウィニック(『13ラブ30』)
出演:
  • ダコタ・ファニング(『宇宙戦争』)
  • ケビン・アンダーソン(『ライジング・サン』)
  • エシー・デイビス(『真珠の耳飾りの少女』)
声の出演:
  • ジュリア・ロバーツ(『オーシャンズ11』)
  • ドミニク・スコット・ケイ(『マイノリティ・リポート』)
  • スティーブ・ブシェミ(『アルマゲドン』)
  • キャシー・ベイツ(『ミザリー』)
  • ロバート・レッドフォード(『明日に向って撃て!』)
日本語吹替版:
  • 鶴田真由
  • 小清水一揮
  • 福田麻由子
  • 山寺宏一
  • LiLiCo
  • 高橋英樹
  • ヒロミ
  • 松本伊代
  • 千原兄弟(靖史・ジュニア)



その日、ファーンの家で11匹の子ブタが生まれました。でも、お母さんブタのお乳の数は10個。一番小さな子ブタは生きていけないとファーンのお父さんは斧を手にします。ファーンは必死に止めます。「この子は好きで小さいんじゃないわ」 ファーンは自分で育てる決意をします。

子ブタはウィルバーと名付けられ、ファーンの元ですくすくと育っていきました。でも家では飼えないほどに育ったウィルバーは向かいの農場に預けられることになります。ある夜、ウィルバーは不思議な声を聞きます。それはクモのシャーロット。皆に気味悪がられていたクモでしたが友達になりました。

そんなある日、ウィルバーは小屋の動物たちが話す「春生まれのブタは冬を越せない」という話を耳にします。それはクリスマス用のハムにされてしまうからです。怯えるウィルバーにシャーロットは約束します。「あなたを殺させたりしないわ」……。


う~ん、テーマはいいんですけどねぇ。
映画になっていないというか。
子ブタの愛くるしさにはクラクラでしたが(笑)。

ネズミの部屋の描写とかカラスのエピソードとか、どうも無理に肉付けしている印象。あと人間の登場人物に個性を与える必要性があまり感じられませんでした。あの程度の内容だったら人間の顔を映さず、動物視点で物語を運んだ方がいいんじゃないかとさえ思えてしまいます。

そう感じるのは、エピソードは並べてあるけれどそれを繋ぐ物語の糸が足りないから。まあ「原作がそうだから」と言われたらそれまでですが(未読なので判別できませんが)、だったら原作読めばいいじゃんとも思うわけで。



映画とは時間を制御してこそのメディア。そのためには目線を定めなければ印象は散漫になるばかりです。

この作品が描いている「生と死」を"見せる"だけなら、前述したように動物世界のドラマを中心にしてしまえばいいわけですが、しかし、それを子供たちに"感じさせる"ためにはファーンという女の子の存在はやはり必須です。

つまり、ファーンを中心とした人間ドラマの希薄さが本作を凡作へとおとしめている原因ということ。

ウィルバーがファーンの手から離れて向かいの農場の一員となった時点で、メインに絡む人間が農場の人たちになってしまうのは当然のことですが、だからといってファーンをお客さん扱いで画面に配置していては、物語上まるで意味のない存在になるのも当たり前です。

ウィルバーの物語と同等の比率でファーンの物語を(原作とは違っても)描いて欲しかったですね。



シャーロットの奇跡は……まあ、人間から見たら奇跡ですけど(特にキリスト教圏なら)、最後の言葉は私にはピンと来ませんでした。意味としては理解できますが、ああいうのは心に自然に染み通らせてナンボではないでしょうか? う~ん、やっぱ物語の構成ってものが基本的に出来てないよなぁ。残念。



子ブタは可愛いので。
子ブタは可愛いので。
子ブタは可愛いので。

なので『ベイブ』を期待してガッカリというパターン。天と地ほどの差がそこにはありました。

ちなみに私は日本語吹替版を観たんですが、劇中の看板などの表記はそのままなのに「あの文字」だけが日本語に変えてあってもの凄い不自然でした。ローカライズをするならするでもっと徹底して下さいな。

★★

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