スパイダーマン

●スパイダーマン

監督:
  • サム・ライミ(『死霊のはらわた』)
出演:
  • トビー・マグワイア
  • キルスティン・ダンスト
  • ジェームズ・フランコ
  • ウィレム・デフォー(『スピード2』)



画面の繋がり等の間違い探しが流行るほどに大雑把な部分も目立ちますが、そんなことが気にならないぐらいめっちゃ面白いです。アメコミヒーローの実写映画化作品の中で一番の成功作ではないでしょうか。

サム・ライミ監督が以前撮った『ダークマン』がとてもよく出来たヒーロー物だったので期待していましたが、ここまで突き抜けてくれるとは想像以上です。あれだけのスピード感を持った動きを日本のテレビヒーロー以外で見られるとは思いませんでした。

いかにもなCGキャラにアクションをさせたりもしていますが、そもそもコミックの映画化なんだから下手に現実感を持たせるよりもずっと正解だと思います。

本作の特撮は『ハリー・ポッター』を手がけた所が担当したそうですが納得のCG感ですね。私は『ハリー・ポッター』の特撮は否定しましたが、本作のものは全面的に肯定しますよ。作品の持つイメージに沿っているかいないかが重要なんですから。



『スーパーマン』の成功と失敗の後、永らく停滞していたヒーロー映画が『バットマン』の成功から今日の黄金期を形成しました。ティム・バートン様様です。

とはいえ、その後のヒーロー映画が全て面白かったかというと正直成功率は低いです。日本人の感覚で微妙でもアメリカ人には受けているんだろうなと感じる作品もありますが。

スタローン主演『ジャッジ・ドレッド』では最後の戦い辺りになるとランニング一丁で殴りあったりして、ヒーローは単なる前フリ扱い。スタローン主演が決まった時点で顔を出さずに作ることは無理でした。

『X-メン』の場合、バットマン系アレンジでデザインされたコスチュームが地味すぎ。逆にウルヴァリンにマスクが無いことが許せるぐらい。アクションのモッサリ感も肌に合いません。アメリカ人好みがアレだとしたら仕方ないんですけどね。

フィギュアブームの立て役者『スポーン』はその生い立ちの独特さもあって映像は個性的でしたが、やはりアメリカンアクションからの脱却は出来ませんでした。

逆輸入ヒーロー『パワーレンジャー』は映画用にコスチュームや特撮がパワーアップし、ロボットをフルCGで表現する意欲は買いますが、いかんせん当のメカデザインの履き違いによる改悪は脱力物でした。

唯一、完璧に面白かったのは『ブレイド』ぐらいでしょうか。マスクヒーローじゃないですけど。本作との共通点は「スピード感」。やはりヒーローたる者、常人の想像を超えた動きをしてナンボだと思います。

まあ、ここに挙げた作品郡も嫌いじゃないんですけどね。



そうそう、本作でも「感動しましたCM」は健在でしたが、アノ人たちは恥ずかしくないのかな。特に「単なるヒーロー物じゃなくてぇ…」などとのたまっていた女性。じゃあ、あなたはどれだけのヒーロー物を観て知っているのかと問いたくなります。本作は単なるどころか逆にヒーロー物の王道でしょうに。

実際問題があるのはそういったコメントを使って内容を曲解させようとする配給側なんですけどね。もういい加減止めましょうよ、宣伝担当さんたち。

★★★★★

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