セルラー

●セルラー

監督:
  • デヴィッド・R・エリス(『デッドコースター』)
出演:
  • クリス・エバンス
  • キム・ベイシンガー(『L.A.コンフィンデンシャル』)
  • ウィリアム・H・メイシー(『ファーゴ』)
  • ジェイソン・ステイサム(『トランスポーター』)



それは1本の電話から始まった。
俺の携帯電話に見知らぬ女性から助けを求める電話がかかってきた。その数時間前、電話の女性は誘拐されていた。監禁された部屋にあった壊れた電話をなんとか繋いでかかったのが俺の携帯電話だったのだ。女性の話を信じ、警察に向かうが、対応してくれる部署のある4階はなんと"圏外"。一体、どうしたらいい……!?


『フォーン・ブース』の原案者が電話ネタで考えたもう1本──という謳い文句の作品。あちらが電話ボックスという限定された舞台で展開するのに対し、こちらは携帯電話というアイテムにより街を縦横無尽に走り回る話になってます。

最初このネタを聞いた時は、じっくりサスペンスフルに展開する作品かと思ったんですけど、これがめちゃくちゃ勢い重視な内容で。監督が『デッドコースター』の監督と聞いて、この突っ走り感に納得。ほど良いB級感も味。

視点は、誘拐された女性&犯人、主人公の青年、そして事件を探る退職間際の警官の3つ。それぞれ事件に対して「渦中」「接触」「外側」となってます。これがクライマックスでしっかりと収束していくのは予定調和ながらもいい感じ。

不満は女性の描写がハッキリあること。まあ、キム・ベイシンガーがキャスティングされている段階で仕方ないんですけど。でも、ここは主人公にとって電話の内容が真実かどうか分からないまま展開していく方が観ていて面白かったかなぁ。だって実際には電話の向こうは見えないんだから。



最後のオチは主人公の時間的余裕の無さが描けていれば「おお、その手があったか」と思わせてくれたのに惜しいっ。

十分に楽しめるB級作(褒め言葉)。
観て損はないです。

★★★

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