情婦

●情婦

監督:
  • ビリー・ワイルダー(『アパートの鍵貸します』)
原作:
  • アガサ・クリスティ(「検察側の証人」)
出演:
  • タイロン・パワー(『愛情物語』)
  • マレーネ・デートリッヒ(『80日間世界一周』)
  • チャールズ・ロートン(『スパルタカス』)



ロンドン郊外に住む金持ちの未亡人が殺された。容疑者は夫人宅に出入りしていたレナード。レナードは無実を主張し、敏腕弁護士と名高いウィルフリッド卿に弁護を依頼する。ところが公判当日、レナードの妻から思いがけない証言が飛び出す……。


こういう経験はありませんか。むか~し見たことがある映画などの記憶が断片的に残っていて、それが何という作品だったのかずっと判らないままということが。

私にとってそうした作品の1本だったのが本作。

確か中高生ぐらいの頃にTV放送された時に見たと思うんですが、たぶん途中から見始めて、そのドンデン返しの見事さに衝撃を受けた記憶ばかりがずっと残っていました。

その後、気になるようになってからはTVで裁判物の映画が放送される度にチェックしたり、印象としてはヒッチコックっぽかったので古い作品などもレンタルビデオ屋で探してみたり。

しかし探しようがないと半ば諦め、すっかり忘れて幾年月。

今年に入って、ふとインターネットで検索をかけてみるという方法に初めて気付き(遅っ)、そして「裁判」「ドンデン返し」などのキーワードを入れてみたら、これが比較的あっさりと本作にたどり着いたというわけでして。



DVDを探して観たら、やはり面白い。
原作がアガサ・クリスティと知り納得。
監督はビリー・ワイルダーでしたが、どうやらかなりヒッチコックを意識して作られたらしいので、私が抱いた印象もあながち間違ってはいなかったようです。

しかし邦題の『情婦』はいただけませんな。
タイトルから受ける印象で本来の客筋を逃していると思いますよ。
まあ「検察側の証人」では味気なさすぎますけどね。

内容には触れません。
映画の最後にはナレーションで「この映画をご覧になっていない方々のためにも結末は決してお話しにならないように」と入っているほどですしね。



あぁ~、これで頭の中が少し整理できたかなぁ……と思いきや、個人的にはちと腑に落ちない部分が残ってたり。

記憶ではカラー作品だったような気もするんですが本作はモノクロ。情報をもたらす謎の女の場面も「どこぞの人気のない場所での逆光の中の立ち姿」という記憶が私にはあるんですが本作にはそんな場面は無し。

1982年にテレフィーチャーとしてリメイクされているらしいので、もしかすると記憶に残っているのはそっちなのかな? もしくは『新・弁護士ペリー・メイスン』の1シーンか何かと混同してる可能性もありそうな……?

ただ本作の裁判所の作りとか映像には見覚えがあるし、どこかで記憶が混ざったのかもしれません。いつかテレフィーチャー版『検察側の証人』を確認する日が来ればより頭がスッキリすることでしょう。

現在、アル・パチーノ、ニコール・キッドマン共演でリメイクが進行しているそうなので、その公開に合わせてテレ東の昼辺りで放送してくれるといいなぁと夢見ている私です。



余談。ちなみに私は本作のDVDを必死に探したクチですが、我が家に地デジ&BSがやってきて数週間足らずでBS2で放送されることに……ま、世の中そんなもんですか。明日6月8日(金)昼1:10~なので、観たことのない方、この機にいかがですか?

★★★★★

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