ダニー・ザ・ドッグ

●ダニー・ザ・ドッグ

監督:
  • ルイ・レテリエ(『トランスポーター』)
脚本:
  • リュック・ベッソン(『レオン』)
アクション演出:
  • ユエン・ウーピン(『マトリックス』)
出演:
  • ジェット・リー(『ザ・ワン』)
  • モーガン・フリーマン(『ミリオンダラー・ベイビー』)
  • ケリー・コンドン
  • ボブ・ホスキンス(『ロジャー・ラビット』)



ダニーは犬である。その首には首輪。暗く湿った地下牢のような場所。それがダニーの世界。彼の宝物。1冊の絵本。その中に描かれているピアノ。外の世界で外される首輪。それは猟犬となる合図。主人の言葉しか聞かない猟犬。ある日、盲目のピアノの調律師と出会った。ある日、主人が殺された。闇の世界から逃げたダニーは調律師の元で人間になった。だが、ダニーに過去が追いすがる……。


悲しいダニーというキャラクターを見事にジェット・リーが演じきっていて、本当に犬として生かされている人間の悲しさが胸に突き刺さってきます。もっと普通のアクション映画だと思ってただけに予想外でした。でも、だからといってアクションが弱いかというとそんなことはなく、ジェット・リー主演作として完璧なまでのアクション性です。

これ、確実にジェット・リーの代表作ですよ。

私が観た欧米進出後の『リーサルウェポン4』『ロミオ・マスト・ダイ』『ザ・ワン』『ブラックダイヤモンド』と来た中で、最もジェット・リーにハマっている……というか無理がない。ジェット・リーは母性本能をくすぐるタイプとはよく言われてましたが、彼の物思う表情が醸し出す雰囲気がダニーという突出したキャラクターを作り上げたといっても過言ではないでしょう。

物語自体は尖ってはいないし、ハリウッド映画のような派手さもない。だからこそ、この映画はいいのだと、そう思う。最後も見事なハッピーエンド。映画ファンは悲劇の結末でせつなく幕を下ろすことをついつい望みがちですが、彼はやはり救われなくちゃ駄目です。

これはお薦め。
アクション映画を敬遠するような人も是非。



ちょっとこれは観そびれて放って置きっぱなしだったけど、早く『キス・オブ・ザ・ドラゴン』観よっと。リュック・ベッソンは監督した作品より製作・脚本だけやってる作品の方が当たりが多いわ。

★★★★

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