チャンプ

●チャンプ

監督:
  • フランコ・ゼフィレッリ(『ムッソリーニとお茶を』)
出演:
  • ジョン・ボイト(『暴走機関車』)
  • フェイ・ダナウェイ(『タワーリング・インフェルノ』)
  • リッキー・シュローダー(『傷だらけのランナー』)



かつてボクシング世界チャンピオンだったビリーは、防衛戦で惨敗したことからリングを去り、今は競走馬の厩舎に勤める貧乏暮らし。一人息子の貯金箱から金をくすねてギャンブルに走ったりも。そんなある日、息子には死んだと教えていた元妻と再会。母親と名乗らないことを条件に息子と会う許可をするが……。そして、この再会を発端にして、ビリーは再びリングに立つ決意をする──。


以前、スマステ「大人が選ぶ泣ける洋画ベスト30」の感想時でも触れたことですが、この映画はとても悲しくて泣いた記憶が強く、その後、一切、観返してこなかった作品でした。

ただ、大人になった今の目で観てもそれでも泣けるのか?と、常に頭に残り続けている作品でもありました。

それが先日、テレ東「午後のロードショー」で放送です。
吹替洋画ファンとしては当然録画するわけですが、私のダビング手順では鑑賞の必要性が生まれるわけでして。

ええい、だったらきちんと鑑賞してやるさ、と、ウン十年ぶりに観る決心をした次第(まあ30分ほどカットされてますけど)。



結論から言えば……泣きました。

涙が頬を伝うとかそんなレベルではなく泣き崩れましたよ。
最後の息子の悲痛な姿に嗚咽を漏らすほどに。

あのラストは当時自分がまだ子供だったから単純に悲しいと感じただけなのでは?などと思ったりもしたものですが、そんな単純なお涙頂戴シーンなどではありませんでした。

悲しいのではなく心が痛い。



もちろん当時はそれほど印象に残っていなくても、今観ると心の機微を感じられて切なくなる場面などもあり、今の自分が観た意味は十分ありました。

例えば中盤、父親が警察に厄介になる時に息子を元妻(母親)の元に向かわせるため、わざときつい言葉を浴びせる姿や、それでも父親を慕う息子の切なさには当時はそれほど気付いていなかった気がします。

成功した元妻との再会により、落ちぶれた自分と向き合い、息子を想い、そのために必死に奮い立つ……。大人の目で観たらどうなのかと思い続けていた作品は、それ以上に大人のドラマしていました。



さて、そんなこんなでDVDに残した本作ですが、今はやっぱり二度と観たくないと思ってしまっています。いやはや、ダビングした意味もありませんな。まあ、今回のようにまたいつか観返す日が来るかも……?

余談。
ちなみに主演がジョン・ボイトだとは今回まで知らずにいました(当然、共演がフェイ・ダナウェイだったことも)。いや~、本当に私はこの作品に再び触れないように生きてきたんですねぇ(苦笑)。

★★★★★

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