デイ・アフター/首都水没

●デイ・アフター/首都水没

監督:
  • トニー・ミッチェル
出演:
  • ロバート・カーライル(『28週後…』)
  • ジェサリン・ギルシグ(『エアポート'08』)
  • トム・コートネイ(『ライラの冒険/黄金の羅針盤』)
  • ジョアンヌ・ウォーリー(『スカーレット/続・風と共に去りぬ』)
  • デビッド・スーシェ(『名探偵ポアロ(TV)』)



その日、イギリス・スコットランド地方を暴風雨が襲った。多くの家々が水没する事態。政府の危機管理委員会はこれ以上の被害は起こらないと予測するが、1人、それに異を唱える者がいた……。そして、遂にはロンドンのテムズ河を大量の海水が逆流し、大都会を襲う──!


先日の日曜洋画劇場で観ました。

このタイトル(邦題)からして、本作が長大なテレフィーチャーを無理やり2時間枠(今回は2時間半)に編集したものだろうと感じるものですが、某尼で「劇場未公開も納得」などと書いちゃっている人がいたのにはビックリしたりして。

で、実際、元は180分のテレフィーチャー。
過去にも『ポセイドン/史上最悪の大転覆』(テレ朝)や『壊滅暴風圏/カテゴリー6』(テレ東)などでお馴染みの放送スタイルですね。

珍しいのは本作の舞台がロンドンということからも分かる通り、イギリス製という点でしょうか。

今回は番組内で「完全版DVDプレゼント」なんてことをやっていたので、元からDVD宣伝用の放送でしょうな。「この秋発売決定!」もないもんだ。それにしても短縮版を放送しておいて「お見せできなかった隠された数々のドラマを収録」ってどうよ?



さて、内容ですけど、正味100分程度(半分ちょっと)に切られたものを観て、あーだこーだ言うのもおかしな話ですが、そこはそれとして少々語っておきましょうか。

CGはかなり頑張っています。
邦画なら完全に劇場公開レベル超えです。

カット終わりの映像などにエフェクトをかける感じ(ちょっと早回ししたり白飛びさせたりなど)は、もろテレビドラマの安さ。

人が死んだり奇跡の再会を果たす場面などで毎度毎度いかにもな雰囲気の曲が流れますが、「ここで泣け」と押し付けられているようにしか感じませんな。



ドラマは5つ。
主人公周辺(元妻と父親)、一般市民親子、作業員2人組、危機管理委員会(副首相と環境局長と気象局長)、女長官とその娘、といったところでしょうか。

まんべんなく編集したため、どのドラマも中途半端で底が浅い。
だったら、女長官の娘部分をまずバッサリ切り、それでも足りないだろうから作業員2人組のドラマも丸々カットしましょう。

一般市民親子は一般被害者視点として残すべきなので、あとは危機管理委員会のやり取りの無駄を削る。首相なんて最終命令を下す電話の声だけで十分十分。

そして、この編集バージョン用に吹替を新録してカットの繋がりを補正すればもう少しマシになったんじゃないでしょうか。

(今回の放送は180分のDVD吹替の流用なので、大幅な編集をしたら台詞が繋がらなくなってしまう)



まあ、ディザスタームービーとしては、登場人物らの行動や選択がその場その場を盛り上げるためだけというザル脚本なので、根本的にどうにかなるかは微妙ですけどね。

個人的には、環境局長と気象局長のコトナカレ主義な判断で多くの人命が奪われたという事実を誰かが責めてくれないことには、どうにも気分が悪くて仕方ありませんでした。

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