ようやく完結──韓流ドラマ『妻の誘惑』
韓流ドラマ『妻の誘惑』が先月ようやく最終回。
週3~4話ずつの放送とはいえ130話は長かった……。
『妻の誘惑』(BS朝日/月曜夜10:00)※終了
最終2話は震災の影響で1週遅れ、かつ2話分を編集してまとめた形で放送。このアナウンスを聞いた時、直前の128話の最後でエリが海に入水し、ギョビンが後を追っていたので、おそらく溺れて死んでしまう描写を削るのだろうと容易に予想できました。
シリーズ終盤は復讐劇は影を潜め、病に倒れるエリを主人公に据えたお涙頂戴路線へ。そもそも復讐劇の体裁はウンジェが正体を明かす前後から既に機能しておらず、ウンジェとエリと生きて戻ったソヒによる泥仕合の様相を呈していたので、さもありなんといったところ。
心を病んだソヒは番組延長のための引っ掻き回し役に過ぎず、今まで出来た人として描かれていたソヒの母親・ミン女史も理不尽にウンジェに当たるグダグダ感。ソヒと血の繋がらない兄・ゴヌをウンジェから引き離し、あれだけ反対していた兄妹同士の結婚を押し進める。引き延ばしもここに極まれりで、私はこの辺で脱落しかけましたよ。
エリが癌であることを知り、エリを許すウンジェ。そんなウンジェによって(ようやく)改心するエリ。しかし、エリには泥酔するソヒを暴行した疑いがかかり、エリの病状を知ったギョビンが身代わりを買って出る。韓国警察は無能がデフォです。
ギョビンが警察から逃走し、ウンジェたちの協力のもと、余命幾ばくもないエリと思い出を作るため海辺の町へと旅行に出る。そして、最初に触れたようにエリは海に入水するわけですが、ちょっと待てと。
お前は一人息子のために病気と闘うと決意したのではないか。確かに治る見込みは万に一つもないが、旅行に出る前に息子に帰ってくると約束したのではないのか。挙げ句、息子に父親を与えようとしていたはずが当のギョビンは道連れとなって命を落とす結末。この辺のトンデモ思考っぷりはこの後に作られる『天使の誘惑』の最終回にも通じて妙に納得するものではありますが。
ギョビンの母親は一人息子の死を前にして孫である幼いニノに当たる。他の登場人物たちがなんだかんだで最終回までに良い人になっている中、この母親だけは最後まで性根が腐ったままかとうんざりさせられますが、ラスト20分にしてあっさりと改心する。雑だなぁ。
ちなみにニノはサザエさんにおけるタラちゃんみたいなもので、登場初期は特にエリに仕込まれたとしか思えない言動ばかりでイライラさせられるのが難。結局は愚かな母親に振り回された子供だったわけですが、もはやそんな目では見られませんて。
そういえば結局、何かあればすぐに「うっ」と言って後頭部を抑えつつ崩れ込んでいたギョビンの父親・チョン会長の"死ぬ死ぬ詐欺"もなんだったんだろう。後の『天使の誘惑』の主人公の父親もやっていたので、この脚本家のお気に入りなのだろうか?
最後は両家は和解。
ミン女史もチョン会長と和解。
ウンジェはゴヌと結ばれてめでたしめでたし。
このラストを見て、同じ脚本家による『天使の誘惑』のアンハッピーエンドな終わり方は、こちらのハッピーエンドと区別しようとした結果かもしれないとは思った。だからといってあちらの終わり方の酷さは許せるものではないけど……。
ウンジェと初めて出会った海で告白するゴヌ……はいいけど、2人がおもむろに空を見上げると、そこには同じ海で命を落としたエリとギョビンの微笑む姿が!
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵。∴∵
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∴∵゜∴∵∴∵∴∵ (___ )(___ ) ∴∵。∴∵∴∵ ゜
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∴∵∴∵ く / 三三三∠⌒> ∴:∵∴∵:∴∵
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( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ ムチャシヤガッテ・・・
i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ /
三 | 三 | 三 | 三 |
∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪
三三 三三 三三 三三
まさにこのAAみたいなことを実際にやっているものだから思わず吹き出してしまった。ウンジェたちにはどうやらハッキリと見えているようだし。ラストカットは対比するように砂浜に立つウンジェ&ゴヌと白い服を身に纏うエリ&ギョビン。さっきまで空に目線を送っていたウンジェたちはいつの間にかエリたちと見つめ合ってます。
何はともあれ、これで完。
全130話という長さと、妻の復讐劇を求めると後半は裏切られるのでお薦めしづらいシリーズですね。グダグダを我慢し、エリの馬鹿な犯罪っぷりを楽しもうと思う人ならどうぞ。
週3~4話ずつの放送とはいえ130話は長かった……。
『妻の誘惑』(BS朝日/月曜夜10:00)※終了
最終2話は震災の影響で1週遅れ、かつ2話分を編集してまとめた形で放送。このアナウンスを聞いた時、直前の128話の最後でエリが海に入水し、ギョビンが後を追っていたので、おそらく溺れて死んでしまう描写を削るのだろうと容易に予想できました。
シリーズ終盤は復讐劇は影を潜め、病に倒れるエリを主人公に据えたお涙頂戴路線へ。そもそも復讐劇の体裁はウンジェが正体を明かす前後から既に機能しておらず、ウンジェとエリと生きて戻ったソヒによる泥仕合の様相を呈していたので、さもありなんといったところ。
心を病んだソヒは番組延長のための引っ掻き回し役に過ぎず、今まで出来た人として描かれていたソヒの母親・ミン女史も理不尽にウンジェに当たるグダグダ感。ソヒと血の繋がらない兄・ゴヌをウンジェから引き離し、あれだけ反対していた兄妹同士の結婚を押し進める。引き延ばしもここに極まれりで、私はこの辺で脱落しかけましたよ。
エリが癌であることを知り、エリを許すウンジェ。そんなウンジェによって(ようやく)改心するエリ。しかし、エリには泥酔するソヒを暴行した疑いがかかり、エリの病状を知ったギョビンが身代わりを買って出る。韓国警察は無能がデフォです。
ギョビンが警察から逃走し、ウンジェたちの協力のもと、余命幾ばくもないエリと思い出を作るため海辺の町へと旅行に出る。そして、最初に触れたようにエリは海に入水するわけですが、ちょっと待てと。
お前は一人息子のために病気と闘うと決意したのではないか。確かに治る見込みは万に一つもないが、旅行に出る前に息子に帰ってくると約束したのではないのか。挙げ句、息子に父親を与えようとしていたはずが当のギョビンは道連れとなって命を落とす結末。この辺のトンデモ思考っぷりはこの後に作られる『天使の誘惑』の最終回にも通じて妙に納得するものではありますが。
ギョビンの母親は一人息子の死を前にして孫である幼いニノに当たる。他の登場人物たちがなんだかんだで最終回までに良い人になっている中、この母親だけは最後まで性根が腐ったままかとうんざりさせられますが、ラスト20分にしてあっさりと改心する。雑だなぁ。
ちなみにニノはサザエさんにおけるタラちゃんみたいなもので、登場初期は特にエリに仕込まれたとしか思えない言動ばかりでイライラさせられるのが難。結局は愚かな母親に振り回された子供だったわけですが、もはやそんな目では見られませんて。
そういえば結局、何かあればすぐに「うっ」と言って後頭部を抑えつつ崩れ込んでいたギョビンの父親・チョン会長の"死ぬ死ぬ詐欺"もなんだったんだろう。後の『天使の誘惑』の主人公の父親もやっていたので、この脚本家のお気に入りなのだろうか?
最後は両家は和解。
ミン女史もチョン会長と和解。
ウンジェはゴヌと結ばれてめでたしめでたし。
このラストを見て、同じ脚本家による『天使の誘惑』のアンハッピーエンドな終わり方は、こちらのハッピーエンドと区別しようとした結果かもしれないとは思った。だからといってあちらの終わり方の酷さは許せるものではないけど……。
ウンジェと初めて出会った海で告白するゴヌ……はいいけど、2人がおもむろに空を見上げると、そこには同じ海で命を落としたエリとギョビンの微笑む姿が!
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まさにこのAAみたいなことを実際にやっているものだから思わず吹き出してしまった。ウンジェたちにはどうやらハッキリと見えているようだし。ラストカットは対比するように砂浜に立つウンジェ&ゴヌと白い服を身に纏うエリ&ギョビン。さっきまで空に目線を送っていたウンジェたちはいつの間にかエリたちと見つめ合ってます。
何はともあれ、これで完。
全130話という長さと、妻の復讐劇を求めると後半は裏切られるのでお薦めしづらいシリーズですね。グダグダを我慢し、エリの馬鹿な犯罪っぷりを楽しもうと思う人ならどうぞ。
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