リメイクのための翻案不足『美男ですね』

ドラマ話をもう少々。

先日触れた通り、リメイク版『美男〈イケメン〉ですね』(TBS/金曜夜10:00)をとりあえずチェックしていますが、これが『イケパラ』に負けず劣らず面白くならなくてしんどい。

役に合わない若手ジャニーズの起用とかAKB演技見てられないとか楽しんごふざけんなとか色々要因はありますが、やはり一番の原因は日本を舞台にした物語への翻案の足りなさだと思う。



私が韓国版を楽しめたのはあくまでも異国の話という色眼鏡で見ていたから。それは韓流のみならず欧米ドラマでも同様のこと。

例えば第3話、ライバル女性アイドルが大勢の人間に文字通り囲まれて写メを撮られまくるシーンは韓国版にもありましたが、日本人ならあの場面であんな行動はしません(余程のDQN集団があの場に何故か集中していない限り)。特に東京のような都会では芸能人を見かけても近寄らないし、写メを撮るにしても遠巻きにレンズを向ける程度です。

『宮-クン-』というドラマでも皇太子妃への嫌悪活動を悪びれることなく繰り広げる人々という描写がありましたが、こういう国民性は韓国の日常風景として見るから成立するものです。現実の反日活動など、他者への配慮に欠ける行動は日本人ではありえませんから。

2ちゃんねるまとめ:韓国空港で抗議
http://best.2chblog.jp/archives/51920778.html


他にも、芸能風景が日本のそれではない、マスコミ風景も日本のワイドショーの類いとは毛色が違う、日本の日常にない会社前に常時たむろするファンの図、ファンの露骨な新メンバー否定行動などなど、韓国気質を日本で再現すれば違和感があって当然かと。



ドラマ展開がオリジナル版の劣化ダイジェストみたいになっているのはエピソードをただ並べるだけの脚本の酷さだけでなく、韓流のお約束キャラ造詣を何も捻らずに再現しているせい。韓流のお約束は日本のドラマでは通用しません。最低限、日本ならではのお約束に置き換えなければそれはもはや創作活動でもなんでもないです。

あと私の持論では韓流の登場人物に"対日本"という見立てがあることも日本人が演じることで違和感が生まれる一因(※詳しくはこちら)。

漫画やアニメの実写化と違い、韓流みたいなドラマを見たいのならそのまま韓国版を吹替で見れば済む話。日本でリメイクする意義が本作からは感じられないことが失敗の原因だと思う。

例えば『十二人の怒れる男』『12人の優しい日本人』

無罪派が有罪派を1人1人陥落させていくアメリカと、無罪派の輪が徐々に広がっていく日本。同じ題材でも国民性が違えばこれだけ変わるという見本。お国を変えたリメイクとは本来こういうことを言うんじゃないでしょうか。

日本が舞台なら「インディーズで人気の3人組をメジャーデビューさせる段階で1人追加」「メンバーは高層ビルの1フロアで同居」ぐらいに設定をいじるべき。第4話の墓参りの風景も普通に日本の田舎の風景にすればいいのに中途半端に韓国版を踏襲していて、誰に向けて作っているのか理解に苦しみます。



邪推すると、そもそも日本版『美男ですね』とは失敗させるべきコンテンツなのかもしれません。

「日本でリメイクされるほど人気」という称号と「韓国版の方が面白い」という評価を手に入れるための鬼っ子。韓流ファンは韓流押しを強め、韓流を見ていない層に韓国版を認知させる存在でしかないのかもしれない。業界向けにはジャニーズやAKBをキャスティングしておいて抜かりなかったり……う~ん、あながち間違ってなさそうで恐いわ。

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