ウルトラマンサーガ

●ウルトラマンサーガ

監督:
  • おかひでき(『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』)
出演:
  • DAIGO
  • つるの剛士(『ウルトラマンダイナ』)
  • 杉浦太陽(『ウルトラマンコスモス』)
  • 秋元才加(AKB48)
  • 梅田彩佳(AKB48)
  • 宮澤佐江(AKB48)
  • 増田有華(AKB48)
  • 小林香菜(AKB48)
  • 佐藤すみれ(AKB48)
  • 島田晴香(AKB48)

  • 布川敏和(『ウルトラマンダイナ』)
  • 斉藤りさ(『ウルトラマンダイナ』)
  • 加瀬信行(『ウルトラマンダイナ』)
  • 小野寺丈(『ウルトラマンダイナ』)
  • 木之本亮(『ウルトラマンダイナ』)
  • 鈴木繭菓(『ウルトラマンコスモス』)
声の出演:
  • 宮野真守(『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』)
  • 東国原英夫



遠い彼方からウルトラマンゼロを呼ぶ声が聞こえた。それは別宇宙にある地球からだった。そこはバット星人がハイパーゼットンを生み出すための実験場となっていた。時を同じくして別宇宙から飛ばされてきた青年・タイガはゼロの目の前で少年を救い命を落としかける。ゼロと一心同体となったタイガだったが頑なにウルトラマンになることを拒む。ウルトラマンコスモス=ムサシも駆けつけ、その星にわずかに生き残った少女たちと出会うが、その場に2人を呼んだウルトラマンダイナ=アスカの姿は無かった。アスカはどこに? 果たして3人のウルトラマンはハイパーゼットンに勝てるのか……!?



映画を初日に観に行くなんて何年ぶりだろうか。いつもなら上映期間の半ば過ぎに劇場に足を運ぶところですが、今回は入場者特典の故・内山まもる先生の漫画小冊子「ウルトラコミックブック」が欲しかったので混雑上等とばかりに行ってきました。

ワンピース商法は勘弁と思いつつも、初日と二日目の入りがその後の上映期間等を左右するらしいので、こういう「無くなり次第終了」という入場者特典は私のような人間を確実に劇場へ足を運ばせるためにはとても効果的なのは確かなわけで。くそー。

画像



さて内容ですが面白かったです。
十分及第点な出来。
以下、ネタバレ気味になっている部分もあるのでご注意を。

物語前半の「ウルトラマンに変身させたいゼロ」と「変身したくないタイガ」による丁々発止なやりとりがストレートに楽しい。ゼロが出現させたウルトラゼロアイを問答無用で閉じちゃうタイガとか、ゼロがタイガに語りかけている隙に勝手にゼロアイを装着しちゃったりとか、今までの融合者では見たことのない関係性が新鮮でした。

物語の構成は「ゼロとタイガの新たな物語」と「ダイナのその後の物語」の2つの軸があり、ちょっと危ういながらも絶妙なバランスで成立させています。コスモスは高待遇な客演者といった立ち位置でしょうか。

ゼロとタイガの新たな物語の舞台となるのがAKB地球防衛隊=チームUのいる地球。タイガはチームUメンバーと彼女らが守る子供たちと関わる中で守るということを再確認していく。タイガはアスカの後輩にあたることもあり、幼い頃の記憶を含め、タイガの物語でありつつもアスカの物語の側面も持ち合わせている上手い作りだと思います。



チームUに関しては、正直、ラフな恰好の少女防衛隊でAKBということに少々不安を覚えていましたが、少女だけだったりラフな恰好をしていることにきちんと意味があったので納得できました。

ただ納得はできてもそれが活かされていたかというと微妙に惜しい。防衛隊の秘密を明かす場面では彼女らを主役の位置に置きすぎて、視点が少しとっ散らかってます。あそこはあくまでもタイガを主役とした語り口で構成されていれば完璧だったのに。

他にもサーガ誕生とチームUリーダー・アンナの生死を絡ませる流れがあまり上手く機能していなかったり、CMでも使われている決め台詞「アンタも私たちを信じてくれ、ウルトラマン」は良い台詞っぽくしようとすること優先で内容と噛み合っていないなど、AKBを立てすぎて失敗している節が見受けられます。

ダイナに光を届ける役目は少年に任せて、アンナは少年を運ぶ役に徹すれば良かった。アンナは生死を彷徨う必要はなかった。ウルトラマンサーガはタイガたち3人の変身だと判っているのだから阿吽の呼吸で誘導するだけで良かった。この辺りだけでももう少し良くなったかと。

もしAKBを主役に据えることを前提にするなら、ゼロの人間体は父親のセブン同様、ゼロ自身が変身した姿とし、逆にタイガのドラマを全て削るぐらいしないと駄目でしょう。



あとは──

最後に子供たちの元に親が何故か駆けつけちゃうのが興醒めというか撮影の都合優先に見えるというか。せめて消された元の場所できょとんとしている親の元へ子供たちが駆け寄る形にしてくれていれば、そんな違和感を感じることもなかったと思います。

浜辺でタイガとチームUが旅立つ(?)ラストシーンは生存者少数ENDならハマったと思いますが、全て元通りハッピーエンドではピンとこないのが難。変に良い話ぶらずにスーパーから拝借した品々の領収書で困るAKBエピローグの方が伏線が利いたみたいで良かったかも。



とまあ、映画として色々言いたくなる部分は確かにありましたけど、特撮ヒーローファン的にはウルトラマンたちの活躍を十分堪能できて満足でした。思わず映画館からの帰りに食玩のウルトラマン対決セット・サーガ編を全種買ってしまいましたから。

★★★★

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック