ブラック・ウォーター

●ブラック・ウォーター

製作・監督・脚本:
  • アンドリュー・トラウキ(『ABC・オブ・デス』)
  • デヴィッド・ネルリッヒ
出演:
  • メイヴ・ダーモディ
  • ダイアナ・グレン
  • アンディ・ロドレーダ



1組の姉妹と姉の恋人がバカンス先で川釣りと野生動物観察を楽しめるツアーに出掛けた。マングローブが生い茂る河の奥へとボートで進むが、クロコダイルによってボートは転覆してしまいガイドが食われてしまう。残る3人はなんとか木の上に逃れるが……。

実話を元にしたオーストラリア映画。

ほぼマングローブの木の上という限られたシチュエーションで、スタッフ・キャスト共に無名という、いかにもな低予算映画。ついつい『オープン・ウォーター』を思い出しますが、柳の下のドジョウ狙いがあったかはわかりません。

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『SAW』のヒット以降、ソリッド・シチュエーション・スリラーは「低予算で作れて当たれば大きい」ジャンルとして確立した感がありますが、本作もその系譜と言えるでしょう。

物語は単純で地味ながら最後まで飽きずに観れました。淡々とした進行でしたが「実話」というワードによって全て納得でき、なおかつその淡々とした描写が緊張感へと昇華しています。

オープニング映像を妹が持つデジカメの「バカンス旅行前夜の楽しげな写真」で構成しているのも、本筋をバカンス先に絞りつつ物語を時間軸的に広げる効果があり、低予算映画にありがちな世界の狭さを感じさせない作りになっていたのは上手いと思いました。



本作はテレ東・午後のロードショーで「巨大生物特集」の1作として放送されたものを観ましたが場違いな1作。モンスターパニック系と思って予備知識なしで観たら佳作の拾い物でした。昔「オーシャン特集」で『アフター・ザ・ストーム』と出会ったことを思い出しました。こういうのってテレビ放送で映画を観る醍醐味ですね。

★★

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